7月4日(木)に笠松競馬場にて、第46回サマーカップ(3歳以上・1400メートル・15時50分発走予定)が行われます。今年から近畿(兵庫)が交流範囲から外れ、遠征馬は北陸(金沢)だけが出走可能。地元東海地区の馬との力量比較は難しいですが、強力な逃げ先行タイプがいないという点も含めて、波乱の可能性を考えながら予想していきたい一戦といえます。
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過去の傾向
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実施されなかった20、21年を除く過去5回の結果をみていく。1番人気は3勝、2着2回。連対馬はすべて1から4番人気となっている。連対馬10頭のうち8頭は、前走が1着、または2走前までに重賞で2着以内があった。過去5回で兵庫が3着以内に9回も入っていたが、今年は金沢のみとの交流になることで、傾向も変わってくるだろう。
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出走馬短評
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ガクチカキッズ 金沢からの遠征馬。南関東のB級で大敗も多かったが、今年は金沢で上々の成績。スタート難でも安定感がある差し脚には魅力がある。
セイルオンセイラー 前走のオグリキャップ記念は速い流れに乗れなかったが、笠松で重賞を2勝している実績は上位。改めて逃げ切りには要警戒だ。
インナーサンクタム JRA未勝利から東海地区に移って笠松では9戦5勝と好成績。今回は重賞でどうかだが、相手なりに動ける可能性はある。
イルティモーネ 金沢からの遠征馬。兵庫で重賞好走歴多数で、4走前から金沢所属で3連対。前走は出遅れて大敗したが、11歳でも侮れない感がある。
エイシンヌウシペツ 前走は金沢の重賞に遠征して2着と、相手なりに動けるタイプ。それでも牡馬相手の重賞では少々厳しい感が否めない。
レッドブロンクス JRAのダートで2勝を挙げ、大井、金沢を経て名古屋に移って2勝を追加。今回は近走より距離短縮だが、重賞で3着2回の実績を含めて穴で一考できる余地がある。
インペリシャブル 川崎所属時に重賞を4勝した実績は上位で、名古屋移籍後は4戦2勝で前走は重賞2着。距離短縮は微妙でも、逃げ粘りには警戒が必要だ。
エイシンギアアップ 金沢からの遠征馬。JRAのダート1400メートルで4勝し、今年は兵庫で3戦して、金沢初戦の前走を快勝。その地力なら連勝が狙えそうだ。
タイセイドリーマー JRAの芝中長距離で2勝して、今年から笠松で8戦4勝。オグリキャップ記念は6着でも着差はわずかで、ここなら善戦以上が期待できる。
エイシンアンヴァル 金沢からの遠征馬。デビューから15戦連続で3着以内に入り、今春は金沢で準重賞を勝利。今回も好位差しが届く可能性が十分だ。
そのほか、ビリーヴインミーが出走する。
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レースの狙い
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かなりの混戦だが、好位で流れに乗れそうなインペリシャブルが展開的に有利になるとみて中心に指名。堅実に差を詰めてくるタイセイドリーマーを対抗に推す。エイシンアンヴァルも相手なりに動けそうで上位食い込みに要警戒。イルティモーネはスタート五分なら差し脚が届く可能性が十分。好位差しタイプのレッドブロンクス、金沢初戦の前走を快勝したエイシンギアアップも侮れない存在で、ボックスで手広く構えるほうがいいかもしれない。
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