8月25日(日)に金沢競馬場にて、第20回イヌワシ賞(3歳以上・2000メートル・18時15分発走予定)が行われます。今年は北海道から1頭、船橋と川崎から各1頭、そして名古屋と高知から各2頭が参戦。金沢所属馬は5年前の2着を最後に3着以内がありませんが、今年は最近の成績が良好という馬が多くなっています。今年は久しぶりに地元所属馬が台頭できるのか、そこも注目点のひとつになるでしょう。
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過去の傾向
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過去5年の結果をみていく。単勝1番人気は2勝、3着3回。2番人気も2勝、2着2回、3着1回と好成績だが、3番人気は19年の2着だけ。3着内馬15頭のうち13頭は4番人気以内で、例外は23年の2着馬(5番人気)、20年の2着馬(6番人気)となっている(いずれも大井所属)。連対馬10頭のうち8頭は、2走前までに2000メートル以上のレースに出走。前走が重賞だった馬が3着以内に1から2頭入っている。3着内馬15頭のうち8頭が南関東所属。金沢所属騎手が騎乗する馬が1頭だけ連対しているのが面白い。
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出走馬短評
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エイシンアンヴァル 利家盃ではハクサンアマゾネスから8馬身差の2着だったが、相手なりに動けるタイプ。相手強化でも穴で一考できる余地はある。
アンタンスルフレ 名古屋からの遠征馬。北國王冠を連覇し、昨年の東海菊花賞を勝ったが、今年は苦戦続き。ただ、コース替わりで一変する可能性はある。
エアアルマス 川崎からの遠征馬。昨秋の笠松グランプリで2着に入ったが、それ以降の成績はいまひとつ。今回の距離も少々長いかもしれない。
ガルボマンボ 高知からの遠征馬。最近2戦はいまひとつでも、二十四万石賞で2着に入るなど地力は十分。今回の距離なら押さえる必要があるだろう。
ヒロイックテイル 高知からの遠征馬。移籍初戦の名古屋グランプリJpnIIで2着に粘り込んだ実績は上位。今回の顔ぶれなら善戦以上が可能だろう。
パワーブローキング 船橋からの遠征馬。JRAのダート1800メートルで4勝し、オープンでは苦戦したが船橋初戦を快勝。今回の条件なら実績的に上位だろう。
スワーヴアラミス 北海道からの遠征馬。JRAのダートで重賞3勝を含む9勝をマーク。最近はひと押し不足の感はあるが、地力的に無視しにくい。
エマージングロール 名古屋からの遠征馬。大井では苦戦が続いたが、3走前から名古屋に移って3戦とも好走。JRAで4勝を挙げた実力が蘇った感がある。
タイサイ 金沢スプリングカップは好位付けから失速したが、最近2戦は条件級とはいえ逃げ切り圧勝。JRAで4勝の実績的にも侮れない存在だ。
エイシンギアアップ JRAのダート1400メートルで4勝し、3走前の金沢初戦を勝利。実績的には上位でも、今回は距離と相手関係が課題といえる。
そのほか、ヴェレノ、オクトニオンが出走する。
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レースの狙い
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ヒロイックテイルは名古屋グランプリJpnIIで2着に入った実績を評価。タイサイは金沢での成績が良好で、過去の実績を含めて首位争いが期待できる。スワーヴアラミスは詰めひと息でも差し脚堅実で上位食い込みに要警戒。底力があるガルボマンボも押さえておく。エマージングロールは名古屋移籍後の成績が良好で、ここでも善戦以上が考えられる。金沢で2戦2勝のアンタンスルフレにも要注意。
イヌワシ賞【白山大賞典TR】3歳上(地方全国交流) の出走表はこちら
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