8月14日(水)に盛岡競馬場で、第29回クラスターカップJpnIII(3歳以上・1200メートル・17時05分発走予定)が行われます。JRAからはジレトール、ドンフランキー、ケイアイドリー、クロジシジョー、コスタノヴァが出走。地方他地区からはスペシャルエックス(北海道)が遠征し、地元岩手勢はキモンリッキーら7頭が迎え撃ちます。13頭の熱き戦いにご期待ください。
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過去の傾向
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過去5年で3着以内に入った15頭中14頭が4番人気以内で、残る1頭は5番人気(2021年2着サイクロトロン)という堅い傾向。また、15頭中14頭はJRA所属で、20年3着ブルドッグボス(浦和)もJRA勢に割って入る4番人気に支持されていた。地元岩手の馬も含め、地方勢もある程度人気になっている馬をマークしたい。特に1番人気は3勝、3着1回の好成績。唯一馬券圏外となったのは22年ダンシングプリンス(4着)。ただ、1枠1番からスタートで大きく躓いてしまったのが敗因だった。通常は人気サイドで決まりやすい一戦であると言える。東京スプリントやプロキオンステークスを中心に前走短距離のダートグレードで連対していた馬が、そのまま力を発揮しているので、前述のような堅い決着になっている。負担重量が重い場合は多少気になるものの、割り引くほどではないと考えたい。また、20年2着ヒロシゲゴールド(前走京葉ステークス)、22年1着オーロラテソーロ(同松風月ステークス)や3着ジャスティン(同大和ステークス)は前走JRAのダート短距離・オープン特別で1着だった。重賞好走馬を含め、前走が好成績の馬を素直に狙えばよい。
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JRA所属馬短評
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ジレトールは近3走の成績が、京葉ステークス3着、天王山ステークス1着、松風月ステークス1着とダート1200メートルに舞台を移して好転した。スタートは決して遅くなく、キックバックも気にしないので、必ず大外を回る必要がないのが強み。今回も直線でうまく馬群を捌ければ、いい末脚が期待できそうだ。
ドンフランキーは23年の本競走でリメイクの2着に敗れたが、圧倒的なスピードは1200メートル以下で生きる。ドバイゴールデンシャヒーンGI(2着)以来の休み明けで、このレースの後はアメリカのブリーダーズカップスプリントGIを予定している。万全の状態ではなさそうだが、ここで無様な競馬はできない。
ケイアイドリーは、23年は東京スプリントJpnIII・2着の後、北海道スプリントカップJpnIIIで重賞初制覇を飾った。無論、力はここでも足りるが、今回はドバイゴールデンシャヒーンGI・9着以来の休み明け。割り引きが必要かもしれない。
クロジシジョーは今年冬、ジャニュアリーステークス→令月ステークスと連勝。千葉ステークス4着を挟んで、前走東京スプリントJpnIIIでは2着。ジャスティン、テイエムトッキュウというメンバーを相手に好走したので、ダートグレードでも勝てるメドが立った。少し間隔があいた上、夏場がどうかだが、一応条件クラスでは8、9月に勝った実績がある。
コスタノヴァはダートで6戦5勝の成績を挙げている注目馬。前走欅ステークスは出遅れながらもスピードの違いで自然とポジションを上げていき、直線で鋭い末脚を使って抜け出した。負担重量差があったとはいえ、今年の根岸ステークスGIIIの勝ち馬エンペラーワケアを退けたのは凄い。GI/JpnIでも通用する素質馬とみている。
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地方所属馬短評
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今回のメンバーではJRA勢に太刀打ちするのは難しそうだ。
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予想のポイント
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注目はコスタノヴァ。前走欅ステークスが圧巻の内容で勝ちタイムも優秀。初めて経験する距離1200メートルがどうかと見られそうだが、力でねじ伏せてほしいところ。血統的にも十分対応できるはずで、快速馬ドンフランキー相手にどんな競馬を見せてくれるか楽しみだ。ジレトールも期待したい1頭。展開が向けば一気の差し切りも。
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