8月11日(祝・日)にばんえい帯広競馬場にて、第36回ばんえいグランプリ(3歳以上選抜・20時00分発走予定)が行われます。ファン投票選抜による夏競馬恒例の一戦。今年は6頭立てとはいえ、今季古馬重賞を勝っている3頭すべてが参戦しており、少数精鋭という表現がふさわしいメンバーとなっています。オープンの規定重量は昨年までの800キロから10キロ減って790キロとなり、7月の旭川記念と同じに。例年よりスピードが要求される戦いが予想されます。なおひとつ前の第10レースに組まれているオッズパーク杯ばんえいスタートロフィーもメイン同様に注目です。
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過去の傾向
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過去5年の結果をみていく。単勝1番人気は19年こそ馬券に絡めなかったが、近4年では3勝、2着1回。なお3勝はメムロボブサップ1頭によるもの。1→2→3番人気で決着した22年以外は、6、7番人気のいずれかが3着以内に入っている。7月の旭川記念(19年は北斗賞が対象)で3着以内だった馬が1から2頭連対。なお4着馬が4年連続で2着か3着に入ってるデータもある。旭川記念のあとにとかち桂冠賞が実施されている20年以降では、同レースの連対馬がここでも4頭連対している。
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出走馬短評
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ヤマカツエース ばんえいダービー3着、天馬賞4着など5歳世代で上位の実力があり、昨年11月のドリームエイジカップではサクラヒメから離されたが3着に善戦。ただ今回は長澤幸太騎手が初騎乗となる。
コマサンエース 昨季重賞で6戦して、ばんえい記念を含む3着3回で、今年の旭川記念でも3着と善戦。騎乗機会として7戦続けて3着以内と相性がいい金田利貴騎手なら昨年の4着以上も期待できる。
インビクタ 今季は北斗賞2着をはじめ着順的には崩れていないが、前走の旭川記念は障害で苦戦し4着。昨年のこのレースでは3着だったが展開に恵まれてのもの。4歳以降の8月は1勝のみとあまり結果を残せていないのは気になる。
クリスタルコルド 古馬オープン重賞初挑戦となった北斗賞は8番人気での勝利だったが、続く旭川記念を2番人気で差し切り勝ち。今回は両重賞に不出走だった実力馬2頭との対戦で試金石となる。
サクラヒメ かつては成績にムラがあったが、昨夏以降は本格化した感があり、重賞3勝を含む14戦連続3着以内と充実。ただメムロボブサップに先着されたとかち桂冠賞とハンデ差は変わらないだけに、勝利にはプラスアルファが必要だ。
メムロボブサップ 21年からこのレースを3連覇中。今季は4戦負けなしで、無理使いせず態勢を整えてきたとなれば、30年ぶりの4連覇の偉業達成に期待できる。
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レースの狙い
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メムロボブサップは今季4戦負けなし。4年連続ファン投票&レースとも1番人気にこたえてのばんえいグランプリ4連覇を期待。牡馬相手の古馬重賞も制しているサクラヒメと、今季北斗賞と旭川記念を連勝したクリスタルコルドが相手として甲乙つけがたい。昨年の4着馬コマサンエースも上位争いに加わってきそうだ。
ばんえいグランプリ(BG2)3歳以上選抜別定 の出走表はこちら
赤見千尋の予想にのる
齊藤修の予想にのる