重賞レース直前情報 |
8月14日(水)に笠松競馬場にて、第48回岐阜金賞(3歳・1900メートル・16時30分発走予定)が行われます。18年までは10月、そして19年から23年までは8月下旬に行われていましたが、今年は2週間ほど開催が繰り上がる形。そして1着賞金は23年より大幅に増えることとなりました。そこに登場するのは駿蹄賞と東海優駿を制したフークピグマリオンを含む12頭。暑さが厳しい時期だけに、各馬の状態面が気になる一戦といえます。
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過去の傾向
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実施されなかった21年を除いて、8月に行われた最近4回の結果をみていく(19年と20年は金沢と兵庫所属馬にも出走権があった)。連対馬はすべて単勝4番人気以内だが、1番人気は2着が1回だけと不振。対して、2番人気が3勝と好成績を挙げている。“ダービー”で6着以内だった馬が1頭だけ連対。最近2回の連対馬は4頭とも前走が1着、3着馬は前走が2着以内となっている。
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出走馬短評
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カルテメトレス JRAでは芝で5戦未勝利だったが、名古屋移籍後は8戦6勝と一変。息保ちに難があるだけに距離延長がカギになるが、今の勢いには侮れないものがある。
キスリング 北海道でJRA認定戦を勝ち、昨秋はネクストスター笠松で2着。今年は7戦して2着1回、3着3回と詰めひと息だが、距離延長で前進する可能性は秘めている。
スティールアクター 北海道でデビュー戦を勝ち、名古屋移籍後に重賞2勝を含む5勝を挙げたところで調子落ち。しかし最近2戦の内容ならば、復調の感があるとみていいだろう。
ベアサクシード JRAでは芝で3戦未勝利だったが、名古屋移籍後は3勝し、駿蹄賞で2着。ただ、重賞と準重賞では4回とも勝ち馬から1秒以上の差がついている点は気にかかる。
キャッシュブリッツ JRAのダート1800メートルで勝利を挙げ、笠松では移籍2戦目から5戦連続3着以内と好成績。東海優駿で2着に入った実績を含めて注目できる存在だ。
フークピグマリオン ネクストスター中日本、駿蹄賞、東海優駿と重賞3連勝中だが、今回は休み明け。ただ、東海優駿の内容的に、間隔が空くのはプラスだろう。
サウンドノバ JRAでは芝で3着2回があるが、昨秋以降は大敗多数。笠松移籍後は4戦とも3着以内と上々の成績だが、今回の相手では厳しいかもしれない。
グレートメモリーズ 23年は園田で初勝利後に重賞で2戦連続4着となったが、その後は大敗の連続。しかし前走は名古屋から笠松に転入して勝利と、笠松コースが合うようだ。
そのほか、ブルーチース、ハヤイモノガチ、コールミーメイビー、エイシンフォトンが出走する。
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レースの狙い
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フークピグマリオンは東海優駿後に立て直した効果が大きそうで、地力的にも引き続き注目。東海優駿で2着に入ったキャッシュブリッツが強敵だ。スティールアクターはひと押しに欠けるが相手なりに動ける可能性が高そう。カルテメトレスは距離延長が微妙でも、3連勝の勢いがあるだけに無視できない存在といえる。ベアサクシードはひと押しに欠ける感が否めないが、吉原寛人騎手を起用した点を含めて要注意。
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