8月15日(木)に笠松競馬場にて、第53回くろゆり賞(3歳以上・1600メートル・16時30分発走予定)が行われます。今年も兵庫のスマイルサルファーが連覇を狙って参戦。出走10頭のうち北海道所属が2頭、兵庫所属が2頭で、東海地区所属馬がその強敵相手に対抗できるのかが焦点となります。ただ、北海道からの2頭にとっては、岐阜県の暑さと長距離輸送が不安材料になるかもしれません。
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過去の傾向
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実施されなかった21年を除く、過去5回の結果をみていく。単勝1番人気は2勝、2、3着各1回と上々だが、2番人気は1勝で、2着と3着はなしとなっている。勝ち馬はすべて、前走が重賞。4走前までに1700メートル以上で勝利していた馬が1頭だけ連対しているのが面白い。最近3回は東海地区以外の所属馬が3着以内に2頭入っている。
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出走馬短評
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ペップセ 23年の8月末に岐阜金賞を勝ち、今年は8月1日に撫子争覇を勝利と、夏場に強いタイプかも。今回は相手が上がるが、笠松のマイルで3戦3勝の実績は侮れない。
メルト オグリキャップ記念で後方から流れ込んで5着に入り、その後の2戦も差し脚を発揮して善戦。今回も早めに動けるようなら上位食い込みが考えられる。
ナムラゴロフキン 北海道からの遠征馬。赤レンガ記念では差のある敗戦を喫したが、重賞以外では善戦続き。渡邊竜也騎手の手綱は魅力だが、条件的に少々厳しいかもしれない。
スペシャルトーク オグリキャップ記念では大敗したが、その後の2戦は先行策で上々の成績。距離適性も備えているが、今回の相手は強力だ。
ニシケンボブ 北海道からの遠征馬。通算26戦で3着を外したのは3回だけ。23年の最終戦から5連勝中という勢いは魅力で、3歳時に笠松で勝利を挙げている実績も侮れない。
スマイルサルファー 兵庫からの遠征馬。23年のこのレースを制した後は長期休養に入ったが、復帰後の2戦は上々の結果。相手関係を含めて連覇が期待できそうだ。
スタンレー 条件クラスからの挑戦でどうかだが、笠松コースで10戦8勝の実績は魅力。時計面での比較でも通用する可能性がありそうだ。
ヒメツルイチモンジ 兵庫からの遠征馬。現在は9戦連続で3着以内を継続中と好調キープ。距離延長は課題だが、立ち回り次第で善戦以上が可能だろう。
セイルオンセイラー JRAのダートで3勝を挙げ、名古屋移籍当初は苦戦したが、最近6戦はすべて笠松で走って重賞2勝。今回も先手主張からの残り目には警戒が必要だ。
ストームドッグ 23年末の東海ゴールドカップの覇者だが、その後は大敗続き。前走は条件クラスで2着に入ったが、今回の相手では厳しい感が否めない。
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レースの狙い
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ニシケンボブは5連勝中の勢いが魅力で、石川倭騎手の手綱が継続する点も含めて注目可能。23年の覇者スマイルサルファーにも期待ができる。ヒメツルイチモンジは距離延長でどうかだが、立ち回り次第で善戦以上が十分。セイルオンセイラーは先手主張の形が取れれば残り目が考えられそうだ。スタンレーは相手が上がるが、自分のペースで先行できればチャンスがありそう。夏場に好成績を残すペップセを連下の穴として挙げておく。
くろゆり賞(SP1)3歳以上・オープン の出走表はこちら
赤見千尋の予想にのる
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