9月20日(金)に園田競馬場にて、第21回園田チャレンジカップ(3歳以上・1400メートル・19時55分発走予定)が行われます。今年は出走12頭のうち3頭が高知からの遠征馬で、22年1着、昨年3着のダノンジャスティスも登場。対する地元勢にも重賞実績がある馬が多数で、混戦必至の顔ぶれとなりました。となると、展開ひとつで結果が変わりそう。どのようなペースになるのか推理して、予想を組み立てたい一戦といえます。
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過去の傾向
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過去5年では、1番人気は2勝、2着1回。2番人気が2勝、2着3回と好成績を残している。2走前までに勝利していた馬が1頭以上連対。高知から遠征があった過去3年では、前走がダートグレード以外の重賞だった馬が1頭だけ連対。3走前までに所属地区以外の重賞に出走していた馬も1頭だけ連対している。遠征馬が1頭以上連対(近2年は高知が3着以内に2頭)と好成績を残している。
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出走馬短評
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ハナブサ 重賞勝ちは22年の金沢スプリントカップだけだが、兵庫移籍後に18勝の地力は魅力。21年に1番人気で4着に敗れた、そのリベンジに期待がかかる。
ベイビーボス JRAのダート1200メートルで4勝を挙げ、4走前から兵庫所属。休み明けの前走は逃げ切りで、3走前は好位から抜け出した自在性は大きな武器だ。
スマイルサルファー 3歳時に兵庫ダービーと西日本ダービーを勝ち、昨夏は笠松のくろゆり賞を勝利。今年の同レースは3着だったが、地力的に無視できない存在といえる。
イモータルスモーク 高知からの遠征馬。JRAのダートで4勝し、高知移籍後は3走前の園田FCスプリントで2着。今回の距離でも立ち回りひとつで善戦以上が可能だろう。
ナムラタタ JRAのダート2100メートルで勝利を挙げ、兵庫移籍後は大崩れが少ないが、重賞は7回出走して2着と3着が各1回。しかし今回は距離短縮で展開が向く可能性がある。
テーオーターナー JRA未勝利だが、兵庫所属では17戦して4着以内が16回と安定。兵庫大賞典では差し届かず6着だったが、差し脚がハマる可能性は秘めている。
サンライズラポール JRAのダートで4勝を挙げたが、昨夏の兵庫移籍後は善戦止まり。それでも相手なりに動けるだけに、混戦の流れになれば出番が回ってくるかもしれない。
カレンロマチェンコ 高知からの遠征馬。JRAのダート1400メートルで3歳オープンを含む3勝を挙げ、高知移籍後は13戦12勝と上昇。今回の相手でも要注意の存在だ。
アドワン 2歳時に園田プリンセスカップを勝ち、3歳時は8戦2勝の成績だったが、休養明けの今年5月から急上昇。今回の相手でも逃げ粘りに警戒する手は考えられる。
ダノンジャスティス 高知からの遠征馬だが、園田競馬場では重賞で2勝、2着1回、3着3回と好成績。最近の成績はいまひとつでも、コース替わりでの一変に警戒が必要だ。
そのほか、ミステリオーソ、バーニングペスカが出走する。
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レースの狙い
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逃げ先行タイプが多くても、競り合いになる可能性は低いという前提で、好位差しのかたちが取れるナムラタタが有利とみる。カレンロマチェンコは今回の相手でも善戦以上が狙えそう。スマイルサルファーは詰めひと息の近況でも、差しに回れば上位食い込みが考えられる。ハナブサも流れひとつでチャンスあり。コース実績があるダノンジャスティス、堅実に差を詰めてくるテーオーターナーにも要マーク。ただし、馬券はボックスで構えるほうがいいかもしれない。
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