9月29日(日)に佐賀競馬場にて、第21回ロータスクラウン賞(3歳・1860メートル・18時05分発走予定)が行われます。今年は高知から2頭が参戦し、なかでも関東オークスJpnIIで3着に入ったグラインドアウトが注目の的。対する地元勢は、栄城賞(旧・九州ダービー栄城賞)を制したウルトラノホシが不在という点がさみしいところ。それでも近走成績が良好という馬が多数ですから、混戦模様と考えるべきでしょう。
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過去の傾向
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過去5年の結果をみていく(23年は8月中旬に実施)。単勝1番人気は2勝、2、3着各1回。23年は3→5→4番人気の順で、6番人気以下で連対したのは、9番人気だった20年の2着馬が唯一となっている。高知所属馬は出走があった際は、すべて3着以内に入っている(2勝、2、3着各1回)。過去5年とも、連対馬は牡馬と牝馬の組み合わせ。九州ダービー栄城賞(現・栄城賞)で3着以内だった馬が、3着以内に1頭だけ入っている。
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出走馬短評
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キトーウィン 栄城賞は8着だったが、続く佐賀ユースカップで差し脚を見せて4着に入り、その後も3着以内を継続。ここでも相手なりに動ける可能性は十分にある。
バレンタインガール 高知からの遠征馬。黒潮菊花賞は4着だったが、上位陣が強力だったと考えるべき。今回も相手関係は微妙だが、差し脚には警戒が必要だ。
デッドフレイ 佐賀皐月賞は10番人気で2着だったが、続く栄城賞も2着で相手なりに動ける長所を発揮。休み明けの今回も押さえておきたい存在といえる。
ウルトラクロス 2走前は先行押し切りで快勝したが、続く前走は2番手で粘れずという結果。展開的に注文がつく感があるだけに、ここに入ると厳しいかもしれない。
シーブレ 3走前までは差のある敗戦が続いたが、最近2戦は逃げて2着、まくりで1着と好成績。今回も立ち回りひとつで上位に食い込む可能性はありそうだ。
トゥールリー 佐賀皐月賞と栄城賞は4着だったが、通算8勝の実績は上位。今回の距離は課題といえるだけに、兵庫の吉村智洋騎手起用がプラスに出るかもしれない。
グラインドアウト 高知からの遠征馬だが、佐賀では花吹雪賞とル・プランタン賞で2戦2勝。その実績なら休み明けを不安視する必要はないだろう。
トレベルオール 栄城賞で3着に入ったが、その後の4戦は善戦止まり。その点は少々気になるが、今回は北海道の石川倭騎手を起用する点は不気味に映る。
カシノルーカス 九州産限定のJRA交流を勝って臨んだ霧島賞は大敗したが、その後の3戦は好走続き。今回の相手は強力でも、前崩れの展開になればチャンスが出てくる。
ラインフォルテ JRA未勝利から佐賀に移り、6戦6勝の勢いは魅力的。距離延長の前走も逃げ切った内容ならば、ここでも首位争いが期待できる。
そのほか、ケンタッキーグレイ、ウェンティが出走する。
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レースの狙い
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グラインドアウトは佐賀の重賞を2勝して、関東オークスJpnIIで3着の実績が魅力で、休み明けでも中心視。デッドフレイも休み明けだが、春の二冠で連続2着の実力は侮れない。ラインフォルテは相手が上がるが、6連勝中の勢いで突破する可能性は十分で、この三つ巴を本線としたい。夏以降に成績を挙げてきたキトーウィンが連下の筆頭。高知のバレンタインガール、堅実に差を詰めてくるカシノルーカスも押さえておきたい存在だ。
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