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第56回不来方賞JpnII（盛岡）

9月3日（火）に盛岡競馬場で、第56回不来方賞JpnII（3歳・2000メートル・17時05分発走予定）が行われます。JRAからはサトノフェニックス、カシマエスパーダ、サンライズジパング、タイセイミッションが出走。地方他地区からはブラックバトラー（北海道）ら2頭が遠征し、地元岩手勢はフジユージーンら6頭が迎え撃ちます。3歳馬12頭の熱き戦いにご期待ください。

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過去の傾向
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1969年に創設された岩手競馬を代表する3歳戦が、ダート競走の体系整備に伴い、JpnIIに昇格した。3歳ダート三冠の最終戦・ジャパンダートクラシックJpnIの前哨戦となり、1着馬に優先出走権が与えられる。JRA勢は東京ダービーJpnIやレパードステークスGIIIに出走した馬がどれぐらいいるかが鍵になりそうだったが、今年に関しては1頭のみと少ない印象だ。不来方賞JpnIIからジャパンダートクラシックJpnIまでは約1カ月の間隔があるので、ちょうどいいローテーションになる可能性はある。ただ、1着馬にしか優先出走権が与えられないので、戦いはシビアなものになりそうだ。

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JRA所属馬短評
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サトノフェニックスは海外帰りの休み明けの上、距離1800メートルが疑問視されて前走レパードステークスGIIIは11番人気に甘んじた。しかし、レースでは8枠（14番）から飛び出して2番手で追走し、直線ではミッキーファイトとの追い比べに敗れたが2着と好走した。フロックとは思えない好内容であり、地力があるところを見せた。

カシマエスパーダはデビュー戦こそ4着に終わったが、その後は3連勝をマーク。前走鳳雛ステークスはブルーサンを見ながら2番手で追走し、直線では抜群の手ごたえから抜け出して4馬身差で快勝した。3着ミッキークレストを物差しにすると、もしレパードステークスGIIIに出走していたら勝ち負けになっていた可能性が高い。

サンライズジパングは2戦目の未勝利（阪神ダート1800メートル）で2着アンモシエラを4馬身差で下して勝利。続くJBC2歳優駿JpnIIIではフォーエバーヤングに敗れたが、0秒3（1馬身半）差の2着だった。次走カトレアステークスこそ15着に終わったが、その後は芝を走っていてダートは使われていない。距離2000メートルは合いそうなだけに、楽しみな一戦だ。

タイセイミッションはダートで4戦2勝。2つの敗戦はいずれも東京ダートであり、手ごたえの割には伸び切れずという印象だ。今回は盛岡だがコース替わりがどうでるか。

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地方所属馬短評
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注目はなんと言ってもデビューから8戦全勝のフジユージーン（岩手）。2走前のダイヤモンドカップはスピードの違いで逃げ切り勝ち。前走東北優駿は2番手追走から3コーナー手前で先頭に立ち、その後は突き放す一方で大差勝ちを収めた。ここまではとにかく他馬とは一枚も二枚も力が違う感じで、まだ本当の力をはかりしれない。JRA勢相手にどんな走りを見せてくれるか楽しみだ。

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予想のポイント
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ダートグレードにふさわしい好メンバーが揃い、予想も難しい一戦となった。レパードステークスGIIIではなく、本競走に満を持して登場となったのがカシマエスパーダ。父ホッコータルマエ譲りの安定したレース運びと、堅実な末脚が魅力的。対照的にサンライズジパングはレース運びが荒く、コーナーワークが課題。ただ、一発の破壊力があり、直線勝負なら一番かも。サトノフェニックスは前走レパードステークスGIIIを素直に評価。JRA勢は三つ巴の激戦とみる。そこに地元のフジユージーンがどのように絡めるかが見もの。JRA勢がいて全体的にペースが上がった方が、レースはしやすいかもしれない。

不来方賞（Ｊｐｎ２）３歳 の出走表はこちら

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