9月26日(木)に園田競馬場にて、第64回姫山菊花賞(3歳以上・1700メートル・16時00分発走予定)が行われます。今年は金沢と名古屋、大井から各1頭、船橋から2頭が出走。南関東の3頭のうち2頭は前走が金沢競馬場で、名古屋からの遠征馬は2走前まで船橋所属だったという点が興味深いところ。対する地元勢は、摂津盃で1着から3着に入った3頭に注目が集まりそうです。
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過去の傾向
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過去5年の結果をみていく。単勝1番人気は2勝、2着2回、3着1回。2番人気が3着3回で連対なしとなっている一方、4から7番人気馬が1頭だけ連対している。連対馬10頭のうち9頭が兵庫所属で、遠征馬の連対は19年に勝った笠松のストーミーワンダーだけ。南関東からの遠征馬は3着2回となっている。2走前までに重賞またはオープンで勝利していた馬が1から2頭連対している。
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出走馬短評
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ミステリーボックス 園田競馬場で7戦して3着内率100%で、前走は摂津盃で2番手追走から押し切り勝ち。今回もコース適性の高さで押し切る可能性は十分にある。
ダッシュダクラウン JRAのダートで2勝を挙げ、移籍初戦の2走前を快勝したが、前走の摂津盃は後方のまま大敗。しかし2走前の仕掛けを再現できれば巻き返しが狙える。
トランスナショナル 前走まで名古屋所属で、今回は金沢から遠征。前崩れの展開になれば、昨秋に金沢所属で笠松のオータムカップを制した末脚がいかせる。
マッドルーレット 名古屋からの遠征馬だが、2走前までは船橋所属。年明け以降は苦戦したが、名古屋初戦の前走が圧勝で、南関東で10勝の実績は侮れない。
ユアヒストリー 船橋からの遠征馬。JRAで4勝、南関東のオープンで2勝して重賞で善戦。前走の六甲盃で2着に入った点も強調できる。
パワーブローキング 船橋からの遠征馬。JRAのダート1800メートルで4勝して、船橋初戦を快勝。前走の金沢は大差の2着でも、相手が悪かったという形だろう。
ウインドケーヴ 3歳の2月以降で連対を外したのは、盛岡と笠松での2戦だけ。前走の摂津盃で2着に粘った脚には今回も注目が必要だ。
キリンジ 23年のジャパンダートダービーJpnIで2着に入り、今年は佐賀記念JpnIIIで2着。前走の摂津盃は3着でも、評価を下げるのは早計だ。
ソリストサンダー 大井からの遠征馬。JRA時に重賞を勝ち、21、22年のかしわ記念JpnIで2着の実績は上位。ただ、最近の成績はひと押し不足の感がある。
そのほか、ベストオブラック、プライドランドが出走する。
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レースの狙い
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キリンジは前走が差し届かずの3着だったが、素質は上位で改めて期待。ユアヒストリーは休み明けでも、過去の重賞実績を評価して対抗に取る。コース適性が高いウインドケーヴにもマークが必要。移籍後の成績が安定しているミステリーボックスも押さえたい。パワーブローキングも流れひとつでチャンスあり。長期休養明け2戦目のソリストサンダーにも警戒しておく。
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