10月18日(金)に園田競馬場にて、第8回兵庫ゴールドカップ(3歳以上・1230メートル・19時55分発走予定)が行われます。今年は大井、川崎、金沢、高知、佐賀から各1頭が参戦。遠征馬の陣営は、前日に名古屋の1500メートルで実施されるゴールド争覇と比較して、こちらを選んだという面があるかもしれません。スタートから最初のコーナーまでの距離が短いコース設定を、プラスにできそうなタイプに注目したい一戦といえます。
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過去の傾向
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地方全国交流となった過去4回の結果をみていく。1番人気と2番人気は1着、3着各1回。20年が3→11→6番人気、昨年が8→3→4番人気の順だったが、その他の2年は3着以内の3頭が4番人気以内となっている。2走前までに園田の重賞で4着以内だった馬が1頭だけ連対。3走前までに重賞以外で1着があった馬が1から2頭連対しているのも面白い。20年は3着まで兵庫所属だったが、最近3年は遠征馬が勝利している。
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出走馬短評
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オヌシナニモノ 金沢からの遠征馬。JRAのダート短距離で4勝し、金沢では重賞3勝を含む10勝をマーク。この条件でも逃げ切る可能性が十分だ。
イモータルスモーク 高知からの遠征馬。JRAのダートで4勝を挙げ、今春から高知所属で園田に遠征して2着と1着。再度の園田遠征はプラスだろう。
イナズマテーラー JRAのダートで新馬戦を勝った後は大敗が続いたが、兵庫では大崩れが少ない成績。最近の成績なら昨年の6着以上が期待できる。
ヒメツルイチモンジ ここまで22戦して、菊水賞と兵庫ダービーの6着以外はすべて5着以内と善戦続き。ひと押し不足でも引き続き相手なりに動けそうだ。
ウインドケーヴ 前走は最後に失速したが、2走前の摂津盃は逃げ粘って2着。今回の距離は微妙だが、先手主張からの残り目には警戒が必要だ。
エコロクラージュ 3歳重賞を2勝して、最近は5戦連続3着以内と好調。大崩れが少ない成績は魅力的だが、ここに入ると時計的に微妙かもしれない。
ベストマッチョ 川崎からの遠征馬だが、園田では兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIと昨年のこのレースで僅差2着。11歳でも一発の可能性は十分にある。
ロンドンテソーロ 佐賀からの遠征馬。JRAのダート短距離で4勝し、その後は大井で1勝して佐賀で5勝。スピード的にここでも逃げ粘りが可能だろう。
ハナブサ 重賞に10回出走して、好走は金沢での勝利と3歳限定の楠賞での3着だけ。通算18勝の実績はあっても、その点が少々気にかかる。
ローウェル 大井からの遠征馬。JRAのダート1400メートルで3勝し、移籍後は9戦して6連対と好成績。ただ、タイプ的にコーナー4回の短距離戦は微妙かもしれない。
そのほか、トリニティノット、ケンジーフェイスが出走する。
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レースの狙い
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混戦の組み合わせなら、先手主張が狙えそうなロンドンテソーロの粘り込みに期待。ヒメツルイチモンジは相手なりに動けるタイプで、ここでも善戦以上が期待できる。イモータルスモークは園田での成績が良好で、再度の遠征でも勝機あり。昨年2着のベストマッチョにも警戒が必要だ。ローウェルは大型馬で小回りコースが気になるが、力量的に無視しにくい存在。オヌシナニモノの残り目にも要注意。
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