11月3日(祝・日)に高知競馬場にて、第13回土佐秋月賞(3歳・1600メートル・17時35分発走予定)が行われます。高知での世代限定重賞のラストですが、メンバーに高知三冠を含む重賞5連勝中プリフロオールインの名前はなし。重賞戦線で苦汁を嘗めてきた馬たちにとってはチャンス到来かと思いきや、三冠不出走ながら東京ダービーJpnI・4着、ジャパンダートクラシックJpnI・5着がある実績馬シンメデージーが佐賀JBCを回避し名乗りを上げました。ここは一強という見立てが妥当。焦点は相手探しということになりそうです。
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過去の傾向
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過去5回の結果から傾向を見ていく。1番人気は3勝、3着1回、2番人気も1勝、2着1回、3着2回の好成績を収めている。基本的に三冠目・黒潮菊花賞の上位馬が人気にこたえることが多く、3着内馬15頭中8頭は黒潮菊花賞の1から3着馬。今年と同様、黒潮菊花賞の勝ち馬が不出走だった21年は2着馬が1番人気にこたえ勝利を収めている。3着以内の残り7頭中5頭はJRAデビューで当レースが高知の重賞初挑戦だった馬。うち3頭が6番人気以下と人気の盲点になりやすく該当馬がいれば警戒したい。勝ち馬は前走で連対しており、重賞で反撃というシーンは考えにくい。
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出走馬短評
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チョメチョメ スタートに課題があり、JRAでの2、3着各1回は長くいい脚を使ってのもの。賞金の関係で高知ではいきなり古馬C3級編入ながらすべて2、3着と力を見せており、タイプ的に距離延長も向きそうだ。
シンメデージー 12月の新馬戦から3月の土佐春花賞まで5連勝し、その後は園田と金沢へ遠征し重賞2勝の実力馬。妹尾浩一朗騎手には重賞初制覇がかかる。
カレンメラメーラ 2歳10月のJRA京都での新馬戦は出遅れて見せ場なしだったが、約7カ月のブランクを経ての高知では3歳戦を6連勝。距離実績は強みだがここは相手が強すぎる。
サノノスピード JRA未勝利から転入後、黒潮皐月賞2着、高知優駿は出遅れても5着、黒潮菊花賞3着と三冠で上位争い。メンバー中、高知1600メートルの持ち時計最速で食い下がりに警戒したい。
マジックセブン 年明けから4連勝と軌道に乗り、高知優駿3着、黒潮菊花賞2着と活躍。骨っぽいメンバーだった前走C1級での3着も評価できる。
ブルーアプローズ JRA未出走から移籍し12月の新馬戦ではシンメデージーと一騎打ちの末2着と高い能力を披露。その後は休みがちだったが、順調に使われる今回は侮れない。
アルヒジュル JRAでは去勢後も結果が出ず。しかし今夏からの高知では3、1、1着で、C3級の前走は初の逃げる競馬でブルーアプローズを完封。上昇度には注目だ。
シシノブレイブ 2歳時はマクる競馬でネクストスター高知3着など好勝負していたが、年明け以降、一線級相手では苦戦ぎみ。戦歴的に1600メートルも長い印象がある。
その他、イッセーノーデ、クレフェノー、ジョウショーラインが出走する。
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レースの狙い
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シンメデージーは高知5戦5勝。久々の地元戦だが、他地区やJRAの強豪と互角に渡り合ってきたキャリアは伊達ではない。このところの高知は速い時計が出やすい馬場となっており持ち時計上位サノノスピードが相手筆頭。黒潮菊花賞2着マジックセブンは距離短縮が微妙だが連争いには加わってくる。未勝利馬だがチョメチョメ、素質高いブルーアプローズを押さえに。
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