重賞レース直前情報
■2024年11月04日
第14回JBCレディスクラシックJpnI(佐賀)

11月4日(振・月)の佐賀競馬第9レースには、第14回JBCレディスクラシックJpnI(3歳以上牝馬・1860メートル・16時40分発走予定)が行われます。JRAからはライオットガール、テンカジョウ、グランブリッジ、アイコンテーラー、アンモシエラが出走。地方他地区からはドライゼ(大井)ら3頭が遠征し、地元佐賀勢はコスモポポラリタら3頭が迎え撃ちます。牝馬11頭の熱き戦いにご期待ください。

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過去の傾向
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今年は1860メートルのため、大井1800メートルで行われた20年と23年、盛岡1800メートルで行われた22年のデータを重視して分析する。その3年はいずれも上位人気3頭の決着でとにかく堅い。人気馬が好走するということは、直前の成績が評価され、実際に重要であると言える。20年はファッショニスタがスパーキングレディーカップJpnIIIから連勝でGI/JpnI初制覇。22年は重賞初挑戦のヴァレーデラルナが4連勝で一気に頂点に立った。そして23年は2走前にダートに転向したばかりのアイコンテーラーが、BSN賞1着、シリウスステークスGIIIでハギノアレグリアスの2着と頭角を現し、本競走では4馬身差で圧勝した。重賞実績やコース実績はあまり関係なく、ここまでの牝馬ダートグレード戦線の勢力図が塗り替えられたような結果になっている。
前哨戦であるレディスプレリュードJpnIIとともに距離適性を見るうえでは、門別2000メートルで行われるブリーダーズゴールドカップJpnIIIも重要な一戦だ。レディスプレリュードJpnIIではできれば3着以内に入っていることが望ましく、着差次第では5着以内までマークしたい。ただし、レディスプレリュードJpnII→JBCレディスクラシックJpnIと連勝するのはかなり難しく、着順は微妙に変わることが多い。

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JRA所属馬短評
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ライオットガールは23年レディスプレリュードJpnIIでアーテルアストレア、グランブリッジに次ぐ差がない3着。今年は兵庫女王盃JpnIIIを制しており、1800メートルに近い距離で実績がある。ここ3走は4、5、5着と奮わないが、変わり身を警戒したい。

テンカジョウは3歳馬。前走マリーンカップJpnIIIは実績上位のアンモシエラとアンデスビエントが激しくやり合い、展開的に恵まれたが、豪快に差し切り5馬身突き抜ける強い競馬だった。今回、古馬をも撃破し、一気に頂点に立てるか注目だ。

グランブリッジは本競走において22年盛岡・2着、23年大井・2着という成績。前走レディスプレリュードJpnIIは勝負どころでジョッキーの手が動いたが、直線でしぶとく脚を伸ばし、最後アイコンテーラーを差し切った。前哨戦とはいえ、休み明けを感じさせない迫力ある末脚と諦めない勝負根性が非常に印象的だった。この勢いをもって臨めれば、悲願のGI/JpnI初制覇が見えてくる。

アイコンテーラーは昨年大井でのJBCレディスクラシックJpnIを4馬身差で快勝。その後は勝ち星がないが、特に大きく割り引く必要はなさそう。前走レディスプレリュードJpnIIは2番手追走から抜け出した後、ゴール寸前でグランブリッジに際どく差されて2着。勝ち馬の執念を褒めたたえるべきだろう。

アンモシエラは今春、3歳ダート三冠戦線で戦い、羽田盃JpnI・2着、東京ダービーJpnI・3着の実績を残した。前走マリーンカップJpnIIIはスタート直後からアンデスビエントとガシガシと競り合う形となり、3コーナーからはザオにも絡まれてしまい、直線に入ったところでは余力がなく、4着に沈んだ。厳しい展開だったうえ、激戦後の休み明けだった影響もあったかもしれない。東京ダービーJpnI・5着のハビレが2勝クラス1着→3勝クラス2着の実績を残しており、本馬を再評価すべきだ。

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地方所属馬短評
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ドライゼ(大井)は元中央馬で、24年3月に3勝クラスのアリエスステークスまで勝った実績馬。転入初戦のスパーキングレディーカップJpnIIIは7着に終わったが、前走ブリーダーズゴールドカップJpnIIIで3着と好走。勝ったオーサムリザルトには完敗だったが、2着デリカダとは1馬身の差だった。少し長い距離が合ったことと、このクラスでも戦えるメドが立ったと言える。

キャリックアリード(大井)は3走前のエンプレス杯JpnIIでオーサムリザルトの3着と好走。距離2100メートルが合っていたのかもしれない。その意味では今回、同程度のパフォーマンスが見込めるかは微妙だが、距離1860メートルでもこのメンバーを相手にいい勝負ができる力は持っている。

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予想のポイント
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春の大一番・エンプレス杯JpnIIを圧勝したオーサムリザルトが回避、ブリーダーズゴールドカップJpnIII・2着→大阪スポーツ杯1着と復調したデリカダが除外されたので、4歳以上の勢力は昨年とあまり変わっていない。つまり古馬ではアイコンテーラーとグランブリッジが一枚抜けていて、この2頭の力の差は僅差だ。どちらを中心に据えても良さそうだが、前走レディスプレリュードJpnIIの走りを見せられると、今年はグランブリッジの方にひかれる。この2頭に3歳のテンカジョウとアンモシエラがどれぐらい迫れるか、というのが大きなポイント。マリーンカップJpnIIIはテンカジョウが圧勝したが、アンモシエラは力を出せなかったのでこの2頭の勝負づけは済んでいない。ともに勝機も十分あるとみる。


JBCレディスクラシック(Jpn1)牝馬オープンの出走表はこちら

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