11月4日(振・月)の佐賀競馬最終第12レースには、第2回ネクストスター佐賀(2歳・1400メートル・19時15分発走予定)が行われます。2戦2勝で九州ジュニアチャンピオンを制したミトノドリームが注目を集めそうですが、1800メートルのカペラ賞で5着以内に入った馬がすべて出走してくる点は不気味。JBCデーの最後を飾る2歳重賞は、上位拮抗の戦いと考えるほうがいいのかもしれません。
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過去の傾向
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23年のこのレースは10月1日に実施され、単勝3番人気のウルトラノホシが勝利。2着は1番人気のムーンオブザサマーで、3着は2番人気のトゥールリー。1着が北海道の石川倭騎手、3着が兵庫の下原理騎手だった。ウルトラノホシは6月の新馬戦を勝って、3カ月ぶりの九州ジュニアチャンピオンで4着から臨んで勝利。2着馬は同レースで2着、3着馬は同レースで1着だった。その3頭は、いずれも900メートルの新馬戦を55秒台で勝利していた。
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出走馬短評
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ルチル 6月の新馬戦は2着に7馬身差をつける圧勝で、休み明けの前走は好位付けから3着でも2着とはクビ差。休み明け2戦目で距離短縮なら首位争いが必至だ。
ポリスヴィークル 7月末の新馬戦はクビ差勝ちでも時計は優秀。続く2戦目も快勝し、九州ジュニアチャンピオンで2着、カペラ賞を逃げ切りと、地力の高さを見せている。
ムーンオブザエース 新馬戦は差のある2着だったが、3戦目で初勝利を挙げて、前走は最後方から差し脚を長く使って2着。ただ、ここに入ると時計的に微妙だ。
ハクアイアシスト 7月中旬の新馬戦を逃げ切って、2カ月ぶりの前走は5馬身差でも差し脚を披露。叩き2走目の上積みを含めて上位食い込みが期待できる。
パームビーチ 新馬戦は4着だったが、その後は4戦とも逃げて2着以内を確保。しかし今回の相手ではマイペースで行くには厳しいかもしれない。
シスアール 北海道の一般戦で初勝利を挙げ、JRA認定戦でも2着2回。佐賀では移籍初戦を快勝し、前走のカペラ賞は早々に失速したが、距離短縮で差しに回れば巻き返しがある。
アオイノユメ 新馬戦は4着でもその後は1着と2着で、九州ジュニアチャンピオンは大敗。しかしカペラ賞は差して2着と、地力があるところを見せている。
テイエムサガボーイ 九州産限定戦で勝利を挙げたが、その後は苦戦多数の成績。前走のカペラ賞も差のある5着では、強調材料に乏しい。
ダイメイヒロイン 新馬戦を勝ったが、休養明けの九州ジュニアチャンピオンは粘れず4着。しかし特別戦を押し切った内容は優秀で、ここでも善戦以上が期待できる。
ミトノドリーム 6月末の新馬戦を快勝し、続く九州ジュニアチャンピオンは好位差しで快勝。その内容なら素質上位と考えるのが妥当だろう。
そのほか、プレミアムカインド、メモリーメイラードが出走する。
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レースの狙い
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ミトノドリームは通算3戦目でも、差し脚を長く使った前走の内容を高く評価。ポリスヴィークルは今回も先行策が取れそうで、兵庫の下原理騎手を起用した点も不気味に映る。休み明け2戦目のルチルも地力的にチャンスあり。ダイメイヒロインは前走ひと息でも、今回の距離なら首位争いが狙えるだろう。前走後の上積みが見込めそうなハクアイアシスト、まくり脚があるアオイノユメが連下の穴。
ネクストスター佐賀(イスラボニータ賞)(2歳オープンの出走表はこちら
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