11月10日(日)に高知競馬場にて、第20回黒潮マイルチャンピオンシップ(3歳以上・1600メートル・18時15分発走予定)が行われます。昨今は高知所属馬のレベルが上がり、8月以降でもアンティキティラ、ヒロイックテイル、イモータルスモーク、バリチューロ、ルピナステソーロらが他地区で重賞を勝利しています。ここには春のマイル重賞・福永洋一記念を制したグッドヒューマーはいるものの、ガルボマンボ、ユメノホノオといった重賞の常連が不在。高知の重賞ではひと押し足りない馬がチャンスをつかむことができるのか注目です。
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過去の傾向
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過去5年の結果から傾向をみていく。単勝1番人気は4勝。1→5→6番人気で決まった22年を除けば3着以内は4番人気だった。10月に実施された牝馬限定ではない1400メートルの準重賞(今年は横浜特別が対象)で3着以内だった馬が1頭だけ連対。同年の福永洋一記念、珊瑚冠賞の1着馬はのべ8頭が出走し7頭が連対している。馬番7番は1度も1番人気がないが4頭が馬券絡みと相性がいい。
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出走馬短評
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バリチューロ 大井6勝から昨秋の転入後は当地で7勝をマーク。重賞では距離が延びるごとに成績を上げ、前走名古屋のゴールド争覇で初制覇。さらに100メートルの距離延長は歓迎だ。
ロードブレス 20年に日本テレビ盃JpnIIを勝っている実績馬で、高知で6戦して連対を外したのは中1週の強行軍だった高知県知事賞のみ。高知1600メートルは好相性で久々の重賞制覇が期待できる。
ナムラボス トレノ賞は展開がはまって2着と健闘したが、福永洋一記念9着をはじめその他の重賞では差のある敗戦。現状は短距離でスピードを生かす戦いが合っていそうだ。
ペイシャワキア 重賞初挑戦となったトレノ賞で追い込んで3着に健闘。3走前の建依別賞もレース最速の上りを使い3着だったが、この距離で極端なハイペースは考えにくい、
ヒカリオーソ 南関東では20年の川崎記念JpnIで2着に入るなど中距離で活躍したが、高知18勝は特別戦か普通競走。1600メートルも悪くないが重賞では見劣りする。
ロードインファイト JRA3勝クラスから転入し、23年10月の初戦から1年で8戦のみも5勝と実力の片鱗は披露。ただ2回続けて出走取消と順調に使えていない点は気になる。
グラティアスグー 4走前にマイルのA級-1組選抜で2着だったが、勝ったバリチューロとは5馬身差。とはいえこの距離は合っていそうで古馬重賞を2戦しての慣れも見込める。
グッドヒューマー 昨年のこのレースの2着馬で、今年の福永洋一記念と準重賞・横浜特別を勝利。その2戦で2着に下した顔ぶれを見れば勝機は十分だ。
そのほか、レイクリエイター、アヴァンセ、ジョウショーモードが出走する。
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レースの狙い
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ロードブレスは前走の勝ち時計が同日の横浜特別(1400メートル)よりコンマ7秒も遅いが、JRA時代の実績とひと叩き効果を考えれば巻き返してきそう。その横浜特別の勝ち馬グッドヒューマーは大外枠でも逃げに持ち込めれば春秋のマイル重賞連勝も十分。距離適性が見込めるグラティアスグー、バリチューロにも警戒が必要。ロードインファイトは穴人気になるかもしれないが、パドックの気配次第では切る手も。
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