11月24日(日)に佐賀競馬場にて、第26回九州大賞典(3歳以上・2500メートル・18時05分発走予定)が行われます。佐賀競馬場では年に1度だけ実施される馬場を2周する重賞には12頭が出走。この距離を経験したことがある唯一の存在であるブレイブアモーレは、23年の2着馬ですが今回は9カ月ぶり。その点を含めて混戦必至といえますが、そこから可能性がありそうな馬をできるだけ絞って臨みたい一戦といえます。
------------------------------
過去の傾向
------------------------------
過去5年の結果をみていく。単勝1番人気は2勝、3着2回(23年は競走中止)。2番人気は3勝、2、3着各1回で、3着内馬15頭のうち14頭は5番人気以内となっている(23年の3着馬が10番人気)。2走前が重賞で5着以下だったという馬が1頭だけ連対。2走前までに重賞以外で勝利を挙げていた馬が3着以内に1頭だけ入っている。19から22年まで4連覇を飾ったグレイトパールを含めて、優勝馬はすべて6歳以上。そして5歳以下の馬が3着以内に1から2頭入っている。
------------------------------
出走馬短評
------------------------------
コスモポポラリタ 2歳時に北海道で4勝を挙げ、大井所属時は未勝利でも重賞で上位入線歴が多数。佐賀初戦で重賞を制した実績と長距離への適性的に注目できる存在だ。
ブレイブアモーレ 23年の2着馬だが、今回は2月下旬以来の実戦。その点で多少の割引が必要だろうが、地力的にノーマークにするのは危険といえる。
ラストストーリー 初勝利は4歳6月の大井と遅れたが、5歳秋から12戦連続3着以内と本格化。前走は大敗でも、佐賀3戦目での巻き返しには警戒が必要だ。
ブルベアイリーデ JRAで6勝を挙げ、GII、GIIIで3着3回という実績は上位。川崎所属時は7戦1勝だったが、佐賀初戦の前走を圧勝した内容なら今回も首位争いが期待できる。
スーパーフェイバー JRA時に2100メートルと2400メートル、障害での勝利を含む4勝を挙げ、高知を経て佐賀に移籍。前走は8馬身差の2着だったが、スタミナ勝負になればチャンスがある。
グローリー JRAで1勝を挙げ、3歳夏に佐賀に移って以降は大崩れが少ない成績。23年の中島記念で2着に入った実績ならば、一気の距離延長でも問題なさそうだ。
アエノブライアン 大井で7勝を挙げ、今年5月の佐賀移籍後は6戦とも2着以内。佐賀王冠を勝った実績を含めて、今回も大きく崩れるシーンは考えにくい。
クロスザルビコン 唯一の勝利はJRAの新馬戦だが、昇級後にダート2400メートル以上で2、3着が9回というスタミナは魅力。この距離で持ち味がいきる可能性は十分にある。
フレイムソード JRA未勝利から名古屋に移って3勝を挙げ、今年6月から佐賀に移籍して7連勝。ただ、重賞のメンバーに入ると時計的に微妙かもしれない。
そのほか、シューラヴァラ、エイシンダンシャク、サトノスライヴが出走する。
------------------------------
レースの狙い
---------------------------
アエノブライアンは休み明けの前走が圧勝で、2戦目の上積みと兵庫の吉村智洋騎手を起用した点を含めて中心視。移籍初戦の前走を圧勝したブルベアイリーデが強敵だ。コスモポポラリタも3走前に佐賀で重賞を制した実績は上位で、この三つ巴を本線とする。善戦傾向があるグローリーが割って入る候補。鞍上の倉富隆一郎騎手が最後の重賞騎乗となるクロスザルビコンも押さえておきたい存在だ。長期休養明けでも地力があるブレイブアモーレが連下の穴。
九州大賞典オープンの出走表はこちら
齊藤修の予想にのる