11月3日(祝・日)に盛岡競馬場にて、第40回プリンセスカップ(2歳牝馬・1400メートル・18時15分発走予定)が行われます。今年は北海道から5頭が参戦。対する地元所属馬は8頭で、前走で勝利を挙げたのは2頭だけとなっています。それでも遠征馬が断然かというと、そういう雰囲気でもない印象。これまでの傾向どおり、上位拮抗という前提で予想を組み立ててもいいかもしれません。
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過去の傾向
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実施されなかった19年を除く、過去5回の結果をみていく(18年と20年は水沢の1400メートルで実施)。単勝1番人気は盛岡で行われた過去3回で勝利したが、水沢では2回とも着外。ただ、連対馬10頭はすべて5番人気以内。人気薄で上位に入ったのは、20年の3着馬(8番人気)だけとなっている。勝ち馬はすべて、2走前までに重賞で3着以内の経験あり。連対馬10頭のうち8頭が通算5から6戦でこのレースを迎えていた。北海道所属馬が1頭以上連対。18年と23年は1から3着、22年は2着と3着が北海道所属馬だった。
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出走馬短評
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ピカンチフラワー 5月の新馬戦を勝ち、休み明けで臨んだビギナーズカップは3着。前走のネクストスター盛岡は7着でも着差はわずかで、今回も先行粘り込みが期待できる。
ヴァイスウィッチ 初戦と2戦目は大敗したが、水沢の3戦目で逃げ切り勝ち。続く2走前は大敗したが、前走は先行押し切りで圧勝と、マイペースなら強さを見せる感がある。
ラポジート 水沢の新馬戦と盛岡の2戦目を勝ち、ビギナーズカップを快勝。前走のネクストスター盛岡は逃げ粘れなかったが、牝馬限定戦での巻き返しには警戒が必要だ。
スティールブライト 北海道からの遠征馬。新馬戦2着、2戦目のJRA認定戦で1着のあとは連対なしで、重賞では4回とも差のある敗戦。今回は距離延長も課題になる。
タカマキフォー 2戦目の盛岡1200メートルで好位差しの形で6馬身差の圧勝。その後はひと押し不足の結果だが、ネクストスター盛岡で5着に食い込んだ差し脚は強調できる。
ブルードプリュス 大井の新馬戦でクビ差2着も、後続には9馬身差。2戦目からは岩手所属で早め先頭の内容で2勝。重賞の組み合わせでも善戦以上が可能だろう。
エイシンナデシコ 北海道からの遠征馬。新馬戦は2着で、2戦目にJRA認定戦を勝ち、続く栄冠賞で4着。その後は未勝利でも最近2戦は2着と先行粘り込みを見せている。
ヴィルミーキスミー 北海道からの遠征馬。デビュー4戦目の一般戦で初勝利を挙げ、続くJRA認定戦を8番人気で勝利。前走は園田に遠征して3着に入った実績は評価できる。
リコーシュペル 北海道からの遠征馬。初勝利は6戦目だったが、その後は逃げ切りで3連勝。前走は9番人気での勝利だったが、今回も先手を取れれば侮れない。
ハッピータレイア 通算2勝は一般戦でのものだが、ここまで7戦して3着内率100%と好成績。今回も相手なりに動ける可能性は十分にある。
サンカリプソ 3戦目に北海道の一般戦で初勝利を挙げ、4戦目から岩手所属で3戦1勝。岩手で敗れた2戦はスタートがいまひとつで、今回もその点がカギとなる。
そのほか、ヤマショウステック、マツリダラピス、ウロンブランカが出走する。
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レースの狙い
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逃げ先行が好走の条件というタイプが多く、波乱含みと考えるほうがよさそう。その前提なら差し脚を長く使えるブルードプリュスに期待ができる。エイシンナデシコは相手なりに動けそうで、ここでも善戦以上が十分。ヴィルミーキスミーも差せるタイプで、ここでも善戦以上が可能だろう。リコーシュペルはスタート次第だが、単騎逃げの形が取れれば押し切りも。ハッピータレイアは好位からでも進められそうで、ここでも押さえておきたい存在といえる。前走で差し脚を見せたタカマキフォーが連下の穴。
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