11月24日(日)に水沢競馬場にて、第46回北上川大賞典(3歳以上・2500メートル・18時15分発走予定)が行われます。23年の上位3頭がそろって出走しますが、その3頭とも最近の成績がいまひとつ。出走馬のなかで前走が1着だったのは3頭で、そのうち2頭が条件クラスという点を含めて、混戦と考えるほうがいいのかも。コーナー8回の長距離戦は、騎手の技量も結果に大きく影響しそうです。
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過去の傾向
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実施されなかった19年を除く過去5回の結果をみていく(過去3年は盛岡。22年と23年は2600メートル)。単勝1番人気は3勝、3着1回。3着内馬15頭のうち14頭は5番人気以内となっている(18年の3着馬が6番人気)。連対馬はすべて、前走が5着以内。2走前までに3から4着があった馬が1頭だけ連対。山本聡哉騎手が5年とも3着以内に入っている。
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出走馬短評
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マイネルアストリア JRAで3勝を挙げ、岩手では22年に重賞を2勝して、23年は5勝をマーク。今年は苦戦多数の成績で、前走が久々の勝利でも条件級では少々厳しい。
ノーブルサターン JRAで4勝して移籍した大井では気性難が出て大敗が続いたが、岩手に移って重賞6勝と一変。今季は未勝利でも、今回の組み合わせなら連覇が狙えそうだ。
トーセンマッシモ 南関東で4勝を挙げ、岩手では7勝。寒い時期に好成績が多いタイプで、重賞実績はいまひとつでも長距離戦で一発が狙える可能性は十分にある。
レールガン 今年はB1クラスで勝った3走前を除いて大敗が続くが、このレースでは3年連続で2着または3着と好相性。今年も長距離適性を発揮する可能性がありそうだ。
サクラトップキッド 岩手デビューで、今年は7月にやまびこ賞を勝利。3走前は青藍賞で3着と、相手なりに動けるタイプといえそうだ。
ハクシンパーソナル JRAで1勝して、岩手では8勝をマーク。今回は通算2度目の重賞という点がどうかだが、5戦連続で3着以内に入っている近況は侮れない。
マナホク 北海道で4勝を挙げ、岩手初戦の不来方賞(当時は岩手所属馬限定)を勝利。今年はB級で大崩れが少ない成績で、北海道の桑村真明騎手を起用した点も不気味に映る。
ゴールドギア JRAの芝で5勝を挙げ、岩手では芝で好走。今年の出走はダートだけでも、重賞で2着1回、3着2回と適応してきた感がある。
フレイムウィングス 岩手では未勝利でも、23年の2着馬だけに軽視は禁物。今年も善戦止まりが続いているが、相手なりに動ける可能性は十分にある。
ライアン 2歳時に南関東で重賞を含む4勝を挙げ、羽田盃でクビ差2着に入ったが、その後は低迷。しかし岩手移籍後の成績は良好で、タイプ的に今回の距離も歓迎だろう。
そのほか、サザンナイツが出走する。
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レースの狙い
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ノーブルサターンはひと押し不足の近況でも、休み明け3戦目で長距離戦なら連覇が狙えそう。堅実に差を詰めてくるライアンが強敵だ。ハクシンパーソナルは相手が上がるが善戦傾向を評価して3番手にマーク。トーセンマッシモは安定感に欠けるが、距離延長がプラスになる可能性に警戒しておく。善戦続くゴールドギアにも要警戒。サクラトップキッドは水沢での成績が良好で、最後の重賞騎乗となる陶文峰騎手の手綱も含めて警戒しておきたい。3年連続で善戦しているレールガンが3連勝式の押さえ。
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