11月3日(祝・日)にばんえい帯広競馬場にて、第49回ばんえい菊花賞(3歳・20時05分発走予定)が行われます。7月に実施された3歳三冠の初戦・ばんえい大賞典は、2歳シーズンの頂上決戦・イレネー記念で7着だったホクセイハリアーが勝ち、2着は同8着のミチシオ。逆にイレネー記念など昨季重賞を3連勝したライジンサンは7着と勢力図が変わってきています。このところの帯広は前残りが多い傾向。三冠の第2弾は、近走で先行力と障害力を見せていた馬を重視し予想するほうがいいかもしれません。
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過去の傾向
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過去5回の結果から傾向を見ていく。1番人気は3勝を挙げているが2、3着はなし。ただし1番人気が馬券に絡めなかった2回は2番人気が勝利している。連対馬は2から4番人気、3着馬は22年が4番人気だったのを除けば6から8番人気となっている。直近の3歳オープンである秋桜賞の1から3着馬がここでも3着以内に1から2頭入っている。ただし3着は秋桜賞6から8着からの巻き返しというのが特徴的。連対馬の負担重量は700キロ(牝馬680キロ)以上となっており、軽ハンデ馬の下剋上は見込みにくい。
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出走馬短評
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ミチシオ 馬体増と主戦騎手交替で安定感が出て、今季の3歳オープンでは1勝、2着3回と充実。ばんえい大賞典は惜敗だけに、ひと押しで重賞初制覇が期待できる。
ウルトラコタロウ 重賞を5戦しイレネー記念、ばんえい大賞典など4戦で3着、秋桜賞は逃げて4着という善戦タイプ。重量が増えても相手なりにやれそうだ。
スマイルカナ 黒ユリ賞を制した2歳シーズン女王で、イレネー記念2着、ばんえい大賞典4着と牡馬相手でも見せ場の連続。先行してミチシオを振り切った秋桜賞の内容も評価できる。
アヤノダイマオー 2歳10月のナナカマド賞で2着があるも、その後の重賞では苦戦したが、今夏以降は馬体に身が入った感があり、秋桜賞3着を含め4走連続で馬券圏内。穴として魅力がある。
フレイムファースト ヤングチャンピオンシップ2着、イレネー記念4着と活躍したが、今季は5月のとかち皐月賞での1勝のみ。秋桜賞も後方のままでは強調材料を欠く。
ライジンサン 2歳シーズンに重賞3勝の強者だが、今季初戦だったばんえい大賞典が伸びを欠いて7着で、続くはまなす賞では10着。またレース間隔が開くのも不安だ。
ホクセイポルシェ ナナカマド賞を制したこの世代最初の重賞ウイナーだが、その後はひと息。秋桜賞も障害はひと腰で越えたが息切れして10着では狙いづらい。
ホクセイハリアー 一線級不在の2歳A級-1組での1勝が昨季の実績だが、今春から上昇してばんえい大賞典で重賞初制覇。当時からハンデを課される今回は真価を問われる。
その他、ユーフォリア、グランドスターダムが出走する。
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レースの狙い
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スマイルカナは秋桜賞が着差以上に強い勝ち方。引き続き紅一点で最軽量ハンデを生かせば勝機十分。ミチシオはトップハンデを考えれば秋桜賞の2着は評価でき対抗に。障害巧者ウルトラコタロウにとって重量増は歓迎で展開次第では前残りがある。秋桜賞が復活気配だったアヤノダイマオーに、ばんえい大賞典馬ホクセイハリアーも押さえたい。
ばんえい菊花賞(BG2)3歳オープン別定 の出走表はこちら
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