重賞レース直前情報 |
11月4日(振・月)に門別競馬場にて、第5回JBC2歳優駿JpnIII(2歳・1800メートル・17時55分発走予定)が行われます。JRAからはダノンフェルゼン、イサナ、ローランドバローズ、グランジョルノ、タガノマカシヤが出走。地方他地区からの出走はなく、地元北海道勢はリコースパローら5頭が迎え撃ちます。10頭の熱き戦いにご期待ください。
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過去の傾向
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過去5年(19年までは北海道2歳優駿)で3着以内に好走した15頭のうちJRA馬は7頭、地方(すべて北海道)馬が8頭と地方勢が優勢だ。どちらかの所属馬が上位を独占したケースはなく、JRA馬と地方馬をミックスして馬券を組み立てる必要がある。
JRA勢は基本的にキャリアが浅いため、クラスの実績だけでは判断しづらい。新馬や未勝利を勝ったばかりの馬や、ダート未経験の馬でも通用することがある。ダートで負けなしや、距離1800メートルを経験といった点がプラス材料になる。23年は1着フォーエバーヤング、2着サンライズジパングと、近年で最もハイレベルな年だった。この2頭は前走ダート1800メートルで標準レベル以上のパフォーマンスで勝っていた。
地方勢は前走サンライズカップ組が最有力。できれば3着以内に入っていることが望ましい。あとはエーデルワイス賞JpnIIIや他地区の重賞で好走している馬がいれば勝負になりうる。
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JRA所属馬短評
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ダノンフェルゼンはダートで2戦1勝、3着1回。前走未勝利(中京ダート1800メートル)は直線で最内を捌き、チムニートップスとの長い追い比べを制した。ただ、勝ち時計は平凡だった。
イサナはダートで2戦1勝、2着1回の成績。前走未勝利(中京ダート1800メートル)はヴェーヌドールと雁行状態でレースを引っ張り、直線に入ってすぐに奪ったわずかなリードをキープして勝利した。勝ち時計はやや平凡だが、安定したレース運びが期待できそう。
ローランドバローズは半兄にウィリアムバローズ(父ミッキーアイル)がいる血統。デビュー戦の中京ダート1800メートルを2番手から抜け出して勝利。最後は脚がいっぱいだったが、中盤のペースが厳しく、勝ち時計もとても優秀だった。まだ良化の余地は多いものの、血統的にも今後が楽しみだ。
グランジョルノはゴールドアリュール産駒で、母ヴィータアレグリアは16年船橋・マリーンカップJpnIIIの勝ち馬。新馬(札幌ダート1700メートル)はスタートで致命的と言えるほどの出遅れを喫したが、4コーナーで一団に取りつき、直線外から末脚を伸ばして鮮やかに差し切った。勝ち時計は遅かったが、3着馬や4着馬が次走好走しており、決してレースレベルは低くなかった。
タガノマカシヤはダートで1戦1勝の成績。前走未勝利(新潟ダート1800メートル)を2番手追走から直線で独走をきめて、2着馬に3秒3の大差をつけてのゴール。勝ち時計の1分53秒0(稍重)は同日の3歳以上1勝クラスとわずか0秒1差だった。裏開催の未勝利とはいえ、かなりの力を持っているとみていい。ただ、中1週で門別への遠征となるので、体調は大きな鍵になりそう。
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地方所属馬短評
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リコースパロー(北海道)はサンライズカップを含め、デビューから4戦全勝。その前走サンライズカップは逃げたエイシンキャプテンを見ながらじっくりと2番手で進み、直線で悠々と抜け出した。一頭だけ完成度と力の違いを感じさせるレースっぷり。13年ハッピースプリント以来となる、サンライズカップ→本競走の連勝を目指す。
ソルジャーフィルドは6戦3勝、2着3回で連対率100%。近2走はリコースパローに敗れているが、前走サンライズカップは直線で外によれてしまった印象。しっかりとまっすぐ走れていればリコースパローとの着差はもう少し縮まっただろう。
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予想のポイント
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JRA勢で注目したいのはタガノマカシヤ。前走は相手関係に恵まれたのは確かだが、見た目通りのインパクトでなおかつ走破時計が破格。芝の新馬でタイセイカレント(次走サウジアラビアロイヤルカップGIII・2着)の4着に入っており、優秀な脚力の裏付けがあったと考えれば、前走の内容も納得がいくところ。ローランドバローズはレースの見た目、インパクトこそやや薄いが、数字面は優秀で血統的にも楽しみな馬。グランジョルノは時計の遅さがネックだが、ポテンシャルは高く、伸びしろはかなり大きそうだ。
地方馬はリコースパローがJRA勢相手にどこまで迫れるかが焦点。ソルジャーフィルドにもチャンスはあるだろう。
※ホッカイドウ競馬のダートグレード競走は、市中銀行会員のみ投票できます。
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