11月17日(日)に金沢競馬場にて、第6回徽軫(ことじ)賞(3歳以上牝馬・1400メートル・18時05分発走予定)が行われます。春に実施されていた重賞が昨年から秋に移りましたが、その前回はトラブルの影響でレース直前に取り止め。改めて、この時期に初めて実施される重賞には、名古屋から2頭、笠松から4頭が参戦してきました。対する地元5頭も含めて最近の成績が良好。逃げ先行タイプが多い点を含めて検討したい一戦といえます。
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過去の傾向
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20から22年に同時期に実施されていたお松の方賞(北陸・東海地区交流)を対象に、過去3回の結果をみていく(20年は1900メートル、21年と22年は1500メートル)。1番人気は2勝、2着1回と堅実だが、もう1頭の連対馬は過去3回とも5から6番人気。20年と22年は金沢のハクサンアマゾネスが勝利したが、それ以外の連対馬は名古屋からの遠征馬だった。連対馬はすべて、2走前までに重賞に出走。3着馬は2走前までに重賞に出走しておらず、1着が1回以上あったという点が共通している。2走前までに6から8着があった馬が1頭だけ連対している点も面白い。
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出走馬短評
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ベストフラワー 笠松からの遠征馬。兵庫デビューで2勝を挙げ、笠松に移って2戦2勝。今回は相手が強化されるが、好位差しが届く可能性は十分だ。
レイジーウォリアー 名古屋からの遠征馬。2歳時にJRA認定戦を2勝して、その後は名古屋と笠松で重賞を制覇。ここでも先行粘り込みに警戒が必要だ。
ハッピーミーク 名古屋からの遠征馬。JRA未勝利から名古屋に移って9勝を挙げたが、重賞では撫子争覇での3着まで。今回も相手関係的に少々厳しいかもしれない。
ショウガフクキタル 2歳時に3勝を挙げて12月から休養に入り、今夏の復帰3戦目から3連勝。今回の相手関係は微妙でも、MRO金賞を完勝した実績は侮れない。
バンダムアゲイン 笠松からの遠征馬。デビューは今年5月と遅れたが、順調に出走して7連勝。今回は試金石でも、一発の可能性はありそうだ。
ベニスビーチ ここまで重賞を4勝し、最近の成績的にも好調キープとみてよさそう。1400メートルでは12戦7連対と、上々の成績を残している。
サンマルブライト 笠松からの遠征馬。初勝利は4歳1月の佐賀だったが、笠松では5戦4勝。地方では17戦とも5着以内という安定感も魅力的だ。
ゴールドレコーダー JRA時に芝1800メートルで勝利して、昇級後は未勝利だったが、金沢では8戦6勝、2着2回と好成績。ただ、今回は相手が強い感がある。
ネオアマゾネス 笠松からの遠征馬。5月に行われていた21年と22年に徽軫賞を勝利。しかし最近の重賞での成績では推しにくい。
そのほか、ファントムルージュ、フミタツティンクルが出走する。
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レースの狙い
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かなりの混戦だが、逃げ先行タイプが多い組み合わせなら、好位差しのかたちが取れるショウガフクキタルに期待。バンダムアゲインは相手が上がるが、7連勝中の勢いと長く使える差し脚を評価して対抗に据える。ベストフラワーも立ち回り次第で好位差しが届きそう。レイジーウォリアーは無理なく主導権を取れるようなら残り目が考えられそうだ。流れ込みタイプのサンマルブライト、善戦傾向があるベニスビーチにも警戒しておく。
徽軫(ことじ)賞3歳上牝馬(東海・北陸交流) の出走表はこちら
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