11月21日(木)に名古屋競馬場にて、第65回東海菊花賞(3歳以上・2000メートル・20時15分発走予定)が行われます。今年は大井から2頭、川崎と金沢から各1頭が参戦。対する地元勢には、23年の覇者であるアンタンスルフレが登場してきました。メンバー的に上位拮抗と考えるのが妥当で、中心にする馬の選択が大きなポイントといえるでしょう。
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過去の傾向
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過去5年の結果をみていく(過去2年は2100メートル。それ以前は旧・名古屋の1900メートル)。単勝1番人気は2勝、2着3回で連対率100%。ただ、最近3年の連対馬のもう1頭は、4、5番人気となっている。2番人気が1勝、3着1回で、3番人気が3着1回だけと苦戦ぎみなのも気になるデータだ。名古屋所属馬は2勝、2着1回、3着2回。現在の競馬場で実施された過去2年は、23年が名古屋→兵庫→佐賀で、22年が大井→船橋→浦和の順だった。過去5年とも、3から4走前に2000メートル以上の重賞に出走していた馬が1頭だけ連対している。
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出走馬短評
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マッドルーレット 南関東ではオープンで苦戦したが、3走前の名古屋初戦と前走を快勝。ただ、2走前の姫山菊花賞の結果をみると、今回は少々厳しそうだ。
ラッキードリーム 大井からの遠征馬。北海道で3歳三冠、兵庫で重賞を7勝した実績を考えると、移籍後の成績は微妙。それでも地力的には侮れない。
ラジカルバローズ 3歳3月のデビューから、名古屋で14戦して3着以内が13回。しかし連戦続きの日程と初の重賞では、少々厳しい感が否めない。
ベルウッドグラス 金沢からの遠征馬。JRAのダート中長距離で3勝を挙げ、今回が移籍初戦で遠征競馬。それでも実績で押し切る可能性は十分にある。
エアアルマス 川崎からの遠征馬。前回の鳥栖大賞は馬場悪化での取り止めで、今回は休み明けという点は心配。最近の成績的にも強調しにくい。
マンダリンヒーロー 2歳時に4連勝したが、その後は2着7回と勝ちきれず。前走のマイルグランプリは大敗でも、今回の条件なら無視できない。
アンタンスルフレ 今年は差のある敗戦が続いていたが、前走の北國王冠で3連覇を飾って復活の感。このレースも23年に続いての連覇が期待できる。
メルト 23年は1月の名古屋記念で1着、今年は2月の梅見月杯で1着と寒い時期に好走例が多数。今回は距離が課題でも、差し脚が届く可能性は十分にある。
ミトノウォリアー 名古屋所属でも笠松の3歳重賞を2勝。最近2戦は古馬相手で苦戦中だが、中6日での休み明け3戦目で一変する可能性は秘めていそうだ。
そのほか、セイヴァリアント、ダンシングラブリー、シャイニーロックが出走する。
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レースの狙い
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アンタンスルフレは前走の北國王冠が完勝といえる逃げ切りで、完全に復活したとみて2年連続での東海菊花賞制覇に期待。ベルウッドグラスは移籍初戦でも、この顔ぶれなら力量上位とみて対抗に推す。ラッキードリームは大井移籍後の成績がさえないが、積極策が取れるようなら残り目がありそう。マンダリンヒーローも地力は上位で、コーナー6回の競馬での巻き返しに警戒しておく。まくり脚があるメルトにも少々注意。
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