11月10日(日)にばんえい帯広競馬場にて、第49回クインカップ(4歳牝馬・20時00分発走予定)が行われます。今季の4歳世代は、牡馬は重賞3連勝中タカラキングダムの一強ですが、牝馬もスーパーチヨコの独壇場。今回出走している10頭中9頭が対戦した前哨戦の紅バラ賞も圧巻の逃げ切り勝ちを飾っています。この重賞は冬季の馬場凍結を防止するための本走路のヒーティングシステムが稼働した週に実施されるのが恒例。長い北海道の冬のはじまりを感じさせます。
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過去の傾向
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過去5年の結果から傾向をみていく。単勝1番人気は4勝、2着1回とすべて連対。例年、紅バラ賞(4歳牝馬オープン)からの出走馬が多いが、1から3着馬と6着以下の馬の両方が馬券に絡んでいるのが特徴的だ。3年連続で牡馬相手の銀河賞に出走していた馬が3着以内に入っている。なお700キロ以上でトップハンデを課された馬は【2-2-1-2】で高い確率で馬券に絡んでいる。
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出走馬短評
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ミュウ 7勝に対し、2・3着が計23回という善戦タイプ。牝馬オープンでも黒ユリ賞3着、ばんえいオークス4着、紅バラ賞2着だけにここも上位争いできる。
クリスタルハート 今季自己条件で2勝を挙げ、紅バラ賞は障害ひと腰から追い込んで4着。今回は重賞初挑戦だが、牝馬重賞に強い今井茂雅厩舎所属というのは強みになる。
スーパーチヨコ 黒ユリ賞1着、ばんえいオークス2着、紅バラ賞1着の実績は断然。牡馬相手の銀河賞でも3着に健闘しており、トップハンデでも最有力といえる。
ココロホマレ 今季の2勝はともにスローペースだったとき。その点、重賞の流れは歓迎だが、紅バラ賞が9着では狙いにくい。
マルホンキンカ 今季15戦4勝、2着3回、3着2回と比較的堅実なタイプ。ただ特別の2戦では差し脚を生かせておらず、重量増は疑問だ。
アバシリモミジ ばんえいオークスは後方のまま7着だったが、紅バラ賞では障害2番手から粘って3着。前走も6着とはいえ、第2障害には先頭で到達と前向きな走りは評価でき、あとはひと押しきくかだ。
ゴールドクイーン 出脚は遅いが、紅バラ賞では障害ひと腰クリアから5着に善戦。登坂力勝負になれば浮上の余地がある。
タカラヴェルベーヌ 10月の今季初戦から3戦3勝もメンバーに恵まれていた感。今回は相手関係も重量も一気に厳しくなる。
そのほか、クリスタルジェンヌ、アサツユが出走する。
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レースの狙い
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スーパーチヨコはこのメンバーに入れば実績断然。紅バラ賞からハンデ差は変わっておらず首位が濃厚。紅バラ賞2着ミュウ、3着アバシリモミジはともに前哨戦から乗替わるが、鞍上強化だけに接戦に持ち込めるかも。同5着で重量増はこなせそうなゴールドクイーンまでが圏内。馬券は点数を絞って狙いたい。
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