12月28日(土)に金沢競馬場にて、金沢ファンセレクトカップ2024(3歳以上・1500メートル・18時05分発走予定)が行われます。23年の優勝馬であるハクサンアマゾネスは前走で引退。出走11頭の中で2走前までに重賞に出走したことがあるのは4頭だけというメンバー構成となりました。多くの馬が休養前の最後のレースになるだけに、条件クラスの馬が台頭する可能性を考えておく手はありそうです。
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過去の傾向
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23年のこのレースと、それ以前の年内最終開催日に行われたA1-1組(雪で中止になった22年を除く。1500メートル・18年のみ1900メートル)を対象に結果をみる。単勝1番人気は2勝、2着1回。3着内馬15頭のうち12頭が4番人気以内となっている(2着に5番人気、6番人気、3着に7番人気が各1回)。23年は6歳馬が1、2着に入ったが、それ以前は7歳以上の馬が1から2頭連対している。2走前までに重賞以外で2着があった馬が1頭以上連対している。
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出走馬短評
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ベルウッドグラス JRAのダート中長距離で3勝目を挙げてから2戦とも大敗し、移籍後は東海菊花賞も金沢の前走も大敗。その状況では、ここでの一変は見込みにくい。
コパノフランシス JRAで1勝、高知で6勝を挙げたが、昨夏以降は差のある敗戦が多数。金沢では善戦傾向を示しているが、ここに入ると厳しそうだ。
ショウガフクキタル 金沢デビューで2歳時に3勝を挙げ、3歳時の今年も3勝をマーク。前走は牝馬限定の徽軫(ことじ)賞で2着だったが、地力的に牡馬相手でも通用しそうだ。
ダブルアタック 金沢で2歳時に2勝して、北日本新聞杯で2着など重賞でも善戦。しかし格付けも含めてここに入ると少々厳しい感が否めない。
ハクサンパイオニア JRAで2勝して、今年7月の金沢初戦から7戦連続で連対。ただ、最近2戦は差のある敗戦となっている点は少々気になるところといえる。
オヌシナニモノ JRAのダート短距離で4勝を挙げ、金沢コースでは16戦14連対と好成績。23年は2着だったが、そのときの勝ち馬が不在なら引き続き注目が必要だ。
ダイヤモンドライン 3歳時は石川ダービーで2着に入り、サラブレッド大賞典を勝利。前走の中日杯は大差の6着だったが、1500メートルで9戦して3着以内が8回の成績は強調できる。
ソーラーフレア JRAの芝で3勝し、3勝クラスではダートで善戦。金沢移籍後は大崩れが少ない成績で、今年4月に1500メートルの金沢スプリングカップを制した実績もある。
マイネルシスネロス JRA未勝利から北海道と兵庫、大井で計18勝を挙げ、3走前から金沢所属で1勝、2着2回と堅実。この組み合わせでも引き続き首位争いが可能だろう。
そのほか、エイシンギアアップ、ヴェレノが出走する。
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レースの狙い
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オヌシナニモノは金沢の1500メートルの連対率が100%で、今年の顔ぶれなら先手主張から押し切れそう。最近2戦で好位差しを見せているソーラーフレアを対抗に推す。ダイヤモンドラインは1500メートルで大崩れが少ない成績を評価して3番手にマーク。ショウガフクキタルは相手が上がるが、相手なりに動けるとみて連下に押さえる。マイネルシスネロスも再度の好位付けが狙えそうで、善戦以上が期待できる。
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