12月9日(月)に水沢競馬場にて、第23回トウケイニセイ記念(3歳以上・1600メートル・17時10分発走予定)が行われます。この時期らしく、馬場には雨または雪の影響が出そうですが、それがどの程度なのかという点が気になるところ。出走馬の大半が逃げ・先行または好位からの脚質で、前半の流れが激しくなりそうな点も頭に入れる必要があるでしょう。それを考えると、軸を決めるよりボックスにするほうがいいかもしれません。
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過去の傾向
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過去3年のこのレースと、18、19年の白嶺賞を対象に結果をみていく。1番人気は2勝、2着1回。2番人気の3着以内が1回(19年1着)だけなのに対し、3番人気は5回とも馬券に絡んでいる。8歳以上が3着以内に1から2頭入っており、3→1→4番人気だった22年を除くと、6番人気以下が3着以内に1頭だけ入っている。前走が岩手以外だった馬が3着以内に1頭だけ入っているのが特徴的。また、前走が2着以内だった馬が1頭だけ連対している点も注目できる。
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出走馬短評
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ヒロシクン JRAでは1勝だけだったが、岩手移籍後はダートグレード以外ですべて勝利と大変身。逃げ切りを狙いたいタイプだけに、今回の最内枠は大歓迎だ。
ミニアチュール 3歳時に東北優駿を含む重賞で7勝し、今年は7月から5連勝。昨年のこのレースは遠征帰りの影響か最下位だったが、今の勢いなら注目できる。
ゼットセントラル 前走は陶文峰騎手の現役最終騎乗で、向正面から一気に動いて押し切り勝ち。実績的には劣勢だが、前走のまくり脚を再現できれば善戦以上が狙えそうだ。
ジュランビル JRAで4勝を挙げ、大井所属時に佐賀で重賞を勝利。岩手移籍2戦目の前走は大幅体重増の影響か最下位だったが、コース替わりで一変する可能性は考えられる。
グローリーグローリ JRAの平地で4勝、障害で1勝を挙げ、昨年は岩手で重賞を2勝。今年は一條記念みちのく大賞典での2着を含めて、相手なりに動ける面を見せている。
ソリストサンダー JRAで重賞を含む6勝を挙げ、かしわ記念JpnIで2着2回の実績は上位。南関東では移籍初戦の1勝だけだったが、岩手初戦も注目が必要だ。
ホッコーライデン JRAで4勝を挙げ、昨年は春に北海道で1勝して、このレースで4着に善戦。しかし今年は北海道で苦戦しただけに、2走前の絆カップが3着でも強調しにくい。
ウラヤ JRAのダート1400メートルで3勝し、岩手では前走の絆カップを勝利。水沢の青藍賞で大敗した点は気になるが、実績的に無視しにくい存在といえる。
ノーブルサターン JRAで4勝し、大井所属時は気性面で苦労したが、岩手では重賞6勝と一変。10歳の今年は善戦止まりでも、このレースを3連覇する可能性は十分だ。
グランコージー 今年は春から重賞2勝を含む3連勝と快調だったが、それ以降はひと押し不足の成績。過去このレースでは5、9着という結果だった点も気にかかる。
そのほか、ボウトロイが出走する。
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レースの狙い
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ヒロシクンは最内枠が大きな援軍で、再度の逃げ切りが狙えそう。しかし目標にされる可能性も高いだけに、1着付だけにする手はあるだろう。その場合に有利になりそうなのが、好位差しタイプのミニアチュール、ノーブルサターン。ソリストサンダーが地力で圧倒する可能性も十分。善戦傾向があるグローリーグローリ、まくり脚があるゼットセントラルも押さえておきたい存在だ。
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