12月29日(日)にばんえい帯広競馬場にて、第26回ヤングチャンピオンシップ(2歳産駒特別選抜・19時30分発走予定)が行われます。2歳シーズンの二冠目は産地を5つに分けての予選上位2頭に出走権があります。今年は南北海道産駒特別1着馬が回避したため、3着馬が繰り上がり。賞金ハンデを課されるのは十勝産駒のスーパーシン、キョウエイエースと北見産駒特別1着アバシリタカラコマの3頭です。その年の産地ごとのレベルを確かめるうえでも注目したい一戦といえます。
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過去の傾向
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過去5年の結果をみていく。単勝1番人気は2勝、2着2回で、唯一馬券に絡めなかった昨年は2→7→3番人気で決着。6番人気以下が3着以内に入ったのは昨年だけだ。産地別では、十勝が2勝で、釧路、南北海道、北見が1勝ずつ。3着以内馬の数でも十勝が6頭で最多となっている。しかし今年のようにナナカマド賞の勝ち馬が十勝産駒だった年は、十勝産駒が3着以内に0から1頭しか入っていないデータは気になるところ。産駒特別2着からの馬券絡みは十勝2頭、北見1頭。20年を除き産駒特別後に1勝していた馬が1から2頭馬券に絡んでいる(20年は該当馬なし)。
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出走馬短評
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アバシリタカラコマ 北見産駒特別1着。青雲賞の3着馬で、ナナカマド賞は障害で苦戦して9着だったが、産駒特別を1番人気で勝利。ただ当時のメンバーは楽だった。
アグリホープ 北見産駒特別2着。同産駒特別勝ちアバシリタカラコマと同様、勝利はA級-2組が最高。15戦して2勝という成績も見劣りする。
プロサングエ 釧路産駒特別(2着)までは【2-4-2-1】と堅調だったが、初のA級-1組挑戦だった2走前が勝ち馬(青雲賞6着)から離されての8着。ここは経験を積む場といえる。
キョウエイエース 十勝産駒特別は離れた2着だが、青雲賞、ナナカマド賞を含む6勝を挙げ3着内率は100%。1頭だけ賞金ハンデ20キロを課されるが、地力で克服可能だ。
ウンカイダイマオー 北央産駒特別2着。15戦して2勝だが、新馬戦ではスタージャガー(ナナカマド賞4着)と一騎打ちの末2着惜敗と素質を披露。近2走のA級-1組も着順ほど負け感はない。
スーパーシン 十勝産駒特別では、ほぼ同時に障害を降りたキョウエイエースを突き放して快勝。ハンデ差が5キロから10キロに広がるのは有利といえる。
ビックコンボ 南北海道産駒特別3着。夏場に休養したため、キャリアは10戦だが3勝。新馬戦を圧勝するなど素質は高そうだがここは家賃が高い。
そのほか、コウイッテン(南北海道産駒特別2着)、ジェイオージョ(釧路産駒特別1着)、シンザンパワー(北央産駒特別1着)が出走する。
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レースの狙い
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十勝産駒特別組の2頭に注目。1着スーパーシンは当時よりハンデ差の面で有利。集中力を切らさず走れればナナカマド賞2着の雪辱に期待できる。2着キョウエイエースは安定感上位で、重量増となるここは重賞勝ち馬の貫録をみせるシーンも。以下は離れて、地力強化を感じる北見産駒特別1着アバシリタカラコマと北央産駒特別2着で障害巧者のウンカイダイマオー。
ヤングチャンピオンシップ(BG2)2歳産駒特別選抜別定 の出走表はこちら
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