12月22日(日)に佐賀競馬場にて、第40回中島記念(3歳以上・1800メートル・18時05分発走予定)が行われます。佐賀競馬の1年を締め括る大一番。今年の注目は、北海道所属で道営記念をはじめ重賞を6勝したシルトプレが佐賀移籍初戦で参戦すること。そのほかの11頭は、強敵に対してどのように戦うかが最大の見どころとなります。堅くおさまるのか、それとも人気薄の台頭に備えるのか、その選択も重要です。
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過去の傾向
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過去5年の結果を見ていく。1番人気は2勝、2、3着各1回。しかし2番人気の3着以内は19年の1着だけで、3から4番人気馬が3着以内に1頭だけ入っているという分布。ただし、連対馬はすべて5番人気以内で、人気薄の馬券絡みは21年と22年の3着馬(各6、8番人気)だけだ。3着内馬はすべて前走が5着以内。3走前までに2000メートル以上のレースで3着以内に入っていた馬が1から2頭連対している。
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出走馬短評
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アエノブライアン 大井で7勝を挙げ、今年5月以降は佐賀で重賞を2勝して連対率100%。前走の九州大賞典はクビ差の辛勝だったが、吉村智洋騎手の継続騎乗は頼もしい。
シルトプレ 今回は佐賀移籍初戦でも、前走が佐賀のJBCクラシックJpnIなら問題なし。石川倭騎手の継続騎乗を含めて崩れるシーンは考えにくい。
テイエムフォンテ JRA時に条件交流戦を含む2勝を挙げ、今年6月以降は佐賀で5勝。1400メートルの重賞で2着2回があるが中距離にも対応可能だ。
ラインフォルテ JRAでは4戦とも大敗したが、佐賀では9戦8勝、2着1回と好成績。一気の相手強化でも穴で一考できる余地はある。
マイネルサハラ JRAのダート1800メートルで2勝した後は大敗も多かったが、佐賀移籍初戦の前走は7馬身差で圧勝。今回の相手でも逃げ粘りには警戒が必要だ。
ロンドンテソーロ JRAのダート短距離で4勝し、大井で1勝を加えて佐賀では5勝。しかし最近の成績と、昨年のこのレースで10着という結果からは強調しにくい感がある。
ビキニボーイ JRAで1勝、兵庫で4勝を挙げ、JRA再転入を経て佐賀に移って以降は3連勝。前走はハナ差での勝利だったが、今の勢いは侮れない。
ブルーアロー JRA未勝利から北海道や兵庫などを経由して、今年6月以降は佐賀で1勝。最近2戦はいまひとつでも、中距離の重賞で善戦歴がある点で軽視できない。
タケノサイコウ JRA未勝利から2歳夏に佐賀に移って9連勝し、昨秋は1400メートルの重賞を勝利。中距離では善戦止まりの成績だが、3連勝式の候補として押さえる手はありそうだ。
ブレイブアモーレ 北海道の一般戦で1勝し、2歳秋から佐賀所属で3歳重賞を2勝。昨年のこのレースは3着だったが、今年は休み明け2戦目でそれ以上を目指したいところだ。
グローリー JRAのダート1600メートルで1勝し、3歳夏から佐賀に移って10勝。大崩れが少ない傾向で、昨年のこのレースでは5番人気で2着に入っている。
そのほか、マイネルデステリョが出走する。
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レースの狙い
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シルトプレは実績的にも力量的にも断然だが、相手が混戦。一応の筆頭には佐賀で連対率100%のアエノブライアンを推す。グローリーは昨年2着の実績を含めて善戦以上が狙えそう。ブレイブアモーレは長期休養明けの前走が上々で、昨年の3着以上も考えられる。マイネルサハラは距離延長がカギだが、前走圧勝のスピードが魅力で連下に。移籍後が3連勝のビキニボーイにもマークしておきたい。
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赤見千尋の予想にのる
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