12月31日(火)に水沢競馬場にて、第48回桐花賞(3歳以上・2000メートル・16時50分発走予定)が行われます。3連覇を狙うノーブルサターンは今年の成績がいまひとつ。そうなると、前走が重賞1着のサクラトップキッド、ヒロシクンに人気が集まりそう。ただ、それ以外にも重賞実績がある馬が多く出走していますから、堅くおさまることが多い傾向はあっても、今回は上位拮抗の戦いと考えるほうがいいかもしれません。
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過去の傾向
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雪で取り止めになった18年、21年を除く過去5回の結果をみていく。単勝1番人気は2勝、2着3回。2番人気は2勝、2着1回、3着2回。3着内馬15頭のうち13頭が3番人気以内で、例外は23年の2着馬=4番人気、22年の3着馬=5番人気だけだ。3着内馬はすべて前走が重賞で、ダートグレード競走以外から臨んだ馬はすべて5着以内だった。4走前までに3着があった馬が1頭だけ連対しているのが特徴的。また、4から6歳馬が1頭だけ連対しているのも興味深い。
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出走馬短評
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ライアン 2歳時に南関東で重賞を含む4勝を挙げ、羽田盃で2着。その後は低迷したが、岩手に移った今年は赤松杯で2着、ダート変更のせきれい賞で勝利と底力を見せている。
サクラトップキッド 2歳時に2勝を挙げ、今年は東北優駿で2着に入り、やまびこ賞を勝ち、前走の北上川大賞典を逃げ切り。全体的に大崩れが少ない成績を残している。
グローリーグローリ JRAの平地で4勝、障害で1勝し、岩手では重賞を2勝。最近はひと押し不足の結果が続いているが、今回の距離は歓迎材料といえるだろう。
ヒロシクン JRAでは1勝止まりだったが、今春の岩手移籍後は9戦7勝で重賞も3勝と一変。今回も逃げ切りを狙いたいが、高松亮騎手が負傷で手替わりになった点は気にかかる。
サルサレイア JRAで2勝して、南関東では1勝だけでも、重賞での善戦が多い成績。混戦の流れになれば、岩手移籍3戦目の前走で2着に入った差し脚が届く余地が出てきそうだ。
ミニアチュール 通算16勝で、重賞を10勝しているが、トウケイニセイ記念は遠征帰りの23年が12着で、今年は地元戦から臨んだが6着。寒い時期が合わない可能性はある。
フレイムウィングス JRAで2勝、川崎で1勝を挙げ、昨春の岩手移籍後は未勝利でも桐花賞で2着に入るなど重賞で善戦。今回もノーマークにしにくい存在だ。
ボウトロイ 北海道デビューから川崎を経て、22年の夏に岩手に移って以降は12勝をマーク。前走のトウケイニセイ記念でハナ差2着の好位差しの再現には警戒が必要だ。
ゴールドギア JRAの芝で5勝して、盛岡の芝で1勝。ダートでは未勝利でも、最近8戦で3着以内が7回と徐々に慣れてきた感がある。
ノーブルサターン 2年連続でトウケイニセイ記念と桐花賞を連勝したが、今年はトウケイニセイ記念が7着。最近の成績を含めて、10歳の今年は少々厳しいかもしれない。
そのほか、グランコージー、レールガンが出走する。
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レースの狙い
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乗り替わりが多数という点を含めて波乱含みの感。その条件ならトウケイニセイ記念で惜しい2着だったボウトロイが狙えそう。ミニアチュールは前走が6着で状態面が気になるが、桑村真明騎手とのコンビで巻き返しに期待する。ヒロシクンは今回も展開次第だが、単騎逃げができるようなら残り目がありそう。前走でまくり脚を見せたサルサレイアも押さえたい。ライアンは最近2戦がいまひとつでも、混戦の流れになれば出番がありそう。4戦連続3着のゴールドギアも押さえておきたい存在だ。
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