12月30日(月)に水沢競馬場にて、第49回金杯(2歳・1600メートル・17時00分発走予定)が行われます。今年の出走馬は12頭で、そのうち9頭が雪で取り止めになった前哨戦の寒菊賞に出走予定でした。予定が狂った点をどれだけリカバリーできるか、そこもポイントのひとつになります。さらに出走馬のなかで重賞を制した実績があるのはマツリダマスラオだけ。今年は波乱含みと考えて臨むほうがいいかもしれません。
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過去の傾向
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雪で取り止めになった19年(1月)を除く、過去5回の結果をみていく。1番人気は4勝、3着1回と堅実。昨年は6→3→1番人気の順だったが、連対馬10頭のうち9頭は3番人気以内と、堅く収まる傾向がある。3から4走前に岩手のレースで1着があった馬が1から2頭馬券絡み。なお、例年は寒菊賞で2着以内だった馬が1頭以上連対していた。
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出走馬短評
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レイヴオン 7月に門別のJRA認定新馬戦を勝ち、オープンで2着2回。岩手初戦の前走は折り合いを欠くかたちで4着だったが、2戦目なら逃げ粘りが期待できそうだ。
ユウユウコラソン 5戦目に初勝利、7戦目に2勝目を挙げ、ネクストスター盛岡で3着、続く若駒賞で2着と好成績。しかし水沢では4戦とも5着以下という点は気にかかる。
ラヴェイ 6月中旬に門別のJRA認定新馬戦を勝ち、9月から岩手所属で5戦目の前走で移籍後の初勝利。重賞では3戦とも苦戦したが、ここなら善戦以上が狙えそうだ。
マルケイロジャー 通算3勝で、8戦とも5着以内の安定感は魅力。若駒賞でも僅差3着に入った差し脚を発揮できれば、再度の善戦以上が可能だろう。
マツリダマスラオ 5月の新馬戦から5戦連続で3着以内に入り、その後は若駒賞を勝利。ネクストスター盛岡と南部駒賞で4着の実績を含めて、この組み合わせなら上位といえる。
キングオブワールド 北海道では13戦して一般戦での1勝だけだが、目下6戦連続3着以内と地力が上がってきた様子。岩手初戦の今回も善戦以上が期待できそうだ。
ミヤギヴォイジャー 重賞では善戦止まりでも、過去の3勝はすべて水沢という成績は魅力十分。前走も逃げ切り快勝で、再度の先行押し切りが可能だろう。
ステイクラッシー 6月の新馬戦を勝ち、若鮎賞で3着に入って3戦目のJRA認定戦を勝利。しかしその後は3戦連続で大敗している近況では強調しにくい。
ブルードプリュス 7月に大井の新馬戦で2着に入り、2戦目からは岩手所属で4戦2勝。前走のプリンセスカップは大敗したが、水沢コースなら持ち味の差し脚がいかせそうだ。
コニパ 7月末の新馬戦で圧勝したが、その後の重賞では苦戦続き。しかし近2戦は好走と調子を戻してきたようで、メンバー的にも押さえる必要があるだろう。
そのほか、ユウユウスプレマン、タカマキフォーが出走する。
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レースの狙い
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ひと押しに欠ける組み合わせなら、水沢で4戦3勝、2着1回のミヤギヴォイジャーが最有力。キングオブワールドは北海道での成績が良好で、転入初戦から差し脚発揮が期待できる。マツリダマスラオも力量上位で、ここでも好位差しが狙えそう。善戦傾向があるマルケイロジャーも押さえたい。コニパは近2戦が上々で、今回も立ち回り次第で上位まで。転入2戦目のレイヴオンも押さえておきたい存在だ。
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