12月30日(月)にばんえい帯広競馬場にて、第53回ばんえいダービー(3歳・19時35分発走予定)が行われます。ここまでの3歳二冠は、ばんえい大賞典をホクセイハリアー、ばんえい菊花賞をスマイルカナがそれぞれ勝利。対して昨季重賞3連勝のライジンサンやナナカマド賞馬ホクセイポルシェはスランプに陥っています。定量戦は実績馬に有利な条件ですが、現在3歳の番組賞金順でトップはスマイルカナ。しかし05年を最後に牝馬は未勝利だけに本命視は迷うところ。波乱含みといえそうです。
------------------------------
過去の傾向
------------------------------
過去5年の結果から傾向をみていく。単勝1番人気は3勝、3着1回で、唯一馬券に絡めなかったのは21年4着のサクラヒメ。牝馬の3着以内はない。ばんえい菊花賞4着以下からの巻き返しがあり、特に近3年は、3着以内馬9頭中6頭が該当と取捨が難しい。前走5着以下からの反撃もよくあるが、前走がA2級以下で、連対した馬は3着以内からの臨戦だった。なお2歳シーズンの定量重賞・イレネー記念1着馬は3勝、4着以下2回で極端な成績となっている。
------------------------------
出走馬短評
------------------------------
ライジンサン 昨季重賞3連勝を含む5連勝でイレネー記念を制した実力馬。今季の二冠は7、4着だが、定量戦なら巻き返せる余地はある。
フレイムファースト 昨季はヤングチャンピオンシップ2着、イレネー記念4着と活躍。ただ、3歳二冠では9、7着と苦戦しており現在の格付も下だ。
ミチシオ 世代最多の12勝を挙げるも、重賞では【0-2-1-3】とひと押し不足。今季二冠とも1番人気を背負った(2、3着)素質上位だが単勝では狙いにくい。
ホクセイハリアー イレネー記念は7着だったが、ばんえい大賞典を制し、ばんえい菊花賞は2着と成長。同世代が相手なら定量戦でも粘り込みが可能だろう。
ホクセイポルシェ ナナカマド賞を逃げ切ったが、その後の重賞は9着か10着。立ち直り気配はあっても手を出しにくい。
アヤノダイマオー ナナカマド賞で2着はあるが、勝ち星はすべて一般戦でのもの。3歳二冠が6、9着では厳しい。
スマイルカナ 黒ユリ賞、ばんえい菊花賞、ばんえいオークスの重賞3勝は世代最多タイ。イレネー記念2着もあり、この条件でも割引は不要だ。
ユーフォリア メンバー中、番組賞金順では下位だが、今季6勝は最多。ばんえい菊花賞(6着)から重量40キロ増は不利だが勢いには注目だ。
ウルトラコタロウ ばんえい大賞典までの重賞ではすべて3着だったが、ばんえい菊花賞では障害で崩れて8着。ただB2級とはいえ前走の勝ちっぷりは良かった。
そのほか、カフカが出走する。
------------------------------
レースの狙い
------------------------------
ホクセイハリアーのばんえい大賞典との二冠達成に期待。2歳シーズンの定量重賞・イレネー記念を制したライジンサンは使われつつ復調の感があり警戒が必要。ばんえい菊花賞を制した牝馬スマイルカナも当然有力。格下だが充実しているユーフォリアとウルトラコタロウも上位争いが期待できる。
ばんえいダービー(BG1)3歳オープン定量 の出走表はこちら
赤見千尋の予想にのる
齊藤修の予想にのる