12月5日(木)に園田競馬場にて、第67回園田金盃(3歳以上・1870メートル・15時50分発走予定)が行われます。今年は最近の成績が上々でも、最近の古馬重賞を上位人気で制した馬が1頭もいないというメンバー構成。23年の1着馬と2着馬が出走していますが、波乱が少ないという過去の傾向とは違う結果になる可能性が十分にあります。それだけに、大きな賞金を目指して一発を狙ってくる陣営には要注意といえます。
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過去の傾向
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過去5年の結果をみていく。単勝1番人気は4勝、3着1回。連対馬はすべて単勝3番人気以内だった。23年は2→3→1番人気の順だったが、それ以前の3着馬はすべて4番人気以下。20から22年は6番人気以下が入っている。連対馬はすべて、3走前までに兵庫の重賞で連対。また、前走が重賞で連対していた馬が、1頭だけ連対しているデータがある。
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出走馬短評
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メイショウハクサン JRAで3勝を挙げ、兵庫では今年の春に2勝。六甲盃が9着、摂津盃が7着という点は気になるが、大崩れが少ない傾向には要警戒だ。
ミステリーボックス 3歳時にJRAで11戦未勝利でも、そのうち9回が5着以内。前走のゴールド争覇は7着だったが、園田競馬場では8戦とも3着以内と安定している。
サンビュート JRAのダート中長距離で3勝して、北海道で重賞2勝を含む7勝を追加。兵庫では移籍初戦でアタマ差2着に入ったが、最近の成績では少々厳しいかもしれない。
エントラップメント 3歳1月にJRAでダート1800メートルの新馬戦を勝ったが、その後は大敗続き。兵庫移籍後は5戦3勝だが、1870メートルでは2回とも大敗している。
ベストオブラック JRAでは12戦して大敗多数の成績だったが、兵庫では移籍初戦からの8連勝を含む11勝をマーク。重賞で3回とも4着または5着と、善戦傾向を示している。
スマイルミーシャ 23年の優勝馬だが、最近4戦は善戦まで。しかし兵庫クイーンカップでの2着から臨むのは23年と同じで、今年も注目が必要な存在だ。
テーオーターナー JRAでは未勝利だったが、兵庫所属では20戦して、6着だった今年5月の兵庫大賞典を除いて5着以内。相手なりに走れる点は強みといえる。
マルカイグアス ここまで9戦して、ネクストスター園田でのコンマ4秒差5着以外は3着以内をキープ。最近2戦で早めに動いて圧勝した脚は、ここでも注目が必要だ。
ツムタイザン ここまで重賞を4勝して、23年の園田金盃ではアタマ差2着。通算26戦でダートグレード以外の25回で4着以内という安定感は大きな魅力だ。
インベルシオン JRAのダート1800メートルで3勝し、3走前の兵庫移籍後は3着以内を継続。今回も先行策からの粘り込みを狙いたいところだ。
ドンカポノ JRAのダートで3勝し、今春から兵庫に移って6戦5連対。同じ距離の六甲盃は6着で、今回は4カ月ぶりの実戦という点は微妙かもしれない。
キリンジ JRA時にダートグレードで2着2回、3着1回の実績で、兵庫に移って前走のJBCクラシックJpnIで3着。乗り難しいタイプだが、地力的には断然だ。
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レースの狙い
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キリンジは先頭に立つと気を抜く点が課題になるが、大きく崩れることはなさそう。まくり脚で重賞を連勝中のマルカイグアスが強敵だ。スマイルミーシャは休み明け2戦目の上積みが大きそうで、23年に続く連覇に期待。ツムタイザンは3カ月半ぶりだが、善戦傾向がある成績を評価する必要があるだろう。園田で3着内率100%のミステリーボックスにも要注意。相手なりに動けるベストオブラックを連下の穴として挙げておく。
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