重賞レース直前情報 |
12月29日(日)に大井競馬場で、第70回東京大賞典GI(3歳以上・2000メートル・15時40分発走予定)が行われます。JRAからはウィルソンテソーロ、ラムジェット、フォーエバーヤング、デルマソトガケ、グランブリッジ、クラウンプライド、ウシュバテソーロが出走。地方他地区からはキングオブザナイル(名古屋)が遠征し、地元南関東勢はサヨノネイチヤ(大井)ら2頭が迎え撃ちます。10頭の熱き戦いにご期待ください。
*********
過去の傾向
*********
過去5年でオメガパフュームが3勝(2019から21年、18年から4連覇)、ウシュバテソーロが2勝(22、23年)と、大井2000メートルで強い実力馬しか勝っていない。相手も手強いので決して簡単なレースではないはずだが、コース適性で上回った印象だ。JRA馬は基本的に前走チャンピオンズカップGI組が主力。同レースの好走馬がそのままくる場合もあれば、6着以下の馬が巻き返すこともある。前走浦和記念JpnIIのウェスタールンドが20、21年ともに3着だったが、例外的なパターンだ。地方馬は19年2着ノンコノユメ、3着モジアナフレイバー(ともに大井)、20年2着カジノフォンテン(船橋)が馬券対象になっていて、いずれも前走勝島王冠で連対していた。
************
JRA所属馬短評
************
ウィルソンテソーロは2走前のJBCクラシックJpnI(佐賀)で待望のGI/JpnI初制覇を飾った。その勢いで前走チャンピオンズカップGIに挑み、直線で外に持ち出されると鋭く脚を使って2着。前年に引き続きレモンポップを捕らえ切れずという結果だったが、今年は着差がハナで惜しかった。国内の中距離では安定したパフォーマンスが期待できる。
ラムジェットは予定していたチャンピオンズカップGIを挫石で回避したが、すぐに東京大賞典GIに目標を切り替えてきたので、軽傷だったと見るべきだろう。前走ジャパンダートクラシックJpnIは2番人気で4着と案外な結果。確かに完敗したフォーエバーヤングとは力の差がありそうだが、もっといい勝負ができても不思議はないので見直したい。
フォーエバーヤングは2走前のジャパンダートクラシックJpnIが圧巻の競馬。スタートで躓いたときは落馬の可能性もあったのでヒヤリとしたが、結局は力でねじ伏せた。前走ブリーダーズカップクラシックGIは3着とまたもやアメリカでのGIには届かなかったが、立派な走りだった。
デルマソトガケは大井初登場。近走成績が良くないのは気になるが、まだ4歳なので軽視するのは早すぎる。手ごわいメンバーが揃ったが、力を出せればここでも。
グランブリッジは3走前の帝王賞JpnIがキングズソードの4着。着順だけ見れば善戦だが、牡馬相手のGI/JpnIでは苦しい。しかも、帝王賞JpnIの時よりも今回の方がメンバーが強い。
クラウンプライドは23年帝王賞JpnIでメイショウハリオの2着と好走。その時に比べて力の衰えはないはずだが、調子は波がある。前走チャンピオンズカップGI・11着からどれだけ巻き返せるか。
ウシュバテソーロは実績断然。今回、オメガパフューム以来となる東京大賞典GI・3連覇がかかる。しかし、7歳秋になってさすがに力の陰りが見えてきた。主戦の川田将雅騎手がウィルソンテソーロに騎乗し、本馬は菅原明良騎手に乗り替わるという事情も大いに気になるところ。
*************
地方所属馬短評
*************
JRA勢に太刀打ちするのは難しい。
*************
予想のポイント
*************
近年、日本ダート最強馬として偉大な実績を残してきたウシュバテソーロだが、これ以上期待をかけすぎるのは酷というもの。すでに世代交代は起きており、最強馬はフォーエバーヤングに替わっている。帰国初戦だが、2走前同様の強い走りを期待したい。現3歳世代はレベルが高く、ミッキーファイトやサンライズジパングにひけをとらない素質があるラムジェットにも注目。4歳以上の馬では安定感があり大井2000メートルでも強いウィルソンテソーロがやはり筆頭。
※大井競馬のダートグレード競走は、市中銀行会員のみ投票できます。
■重賞レース直前情報一覧 |