1月19日(日)に高知競馬場にて、第14回大高坂賞(4歳以上・1400メートル・18時15分発走予定)が行われます。年明けから黒船賞JpnIIIが実施される3月下旬まで、高知競馬は原則週3日間開催となることで慌ただしさもあります。新年最初の重賞は3つある黒船賞JpnIIIの選考競走第1弾。2カ月後の大舞台を目指す12頭が揃いましたが、なかでも注目を集めそうなのは昨年、圧倒的なレースぶりで高知三冠馬になったプリフロオールイン。4歳初戦が初の古馬相手ですが、不安より期待感が勝るところ。例年どおり勢いある格上挑戦馬も参戦しており激戦が予想されます。
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過去の傾向
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過去5年の結果を見ていく。単勝1番人気は2勝、2着2回。前走が年明けだった馬は3頭しか馬券に絡んでおらず、レース間隔が詰まっているのはマイナス。ただその3頭中2頭は元日の初夢特別(1400メートル)1着の格上挑戦馬だったのは面白い。騎手+調教師の組み合わせでは、赤岡修次・宮川実・吉原寛人+田中守・打越勇児が6頭馬券に絡んでおり、特に近3年では5頭が連対している。なお4歳は2頭が出走し4着が最高。
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出走馬短評
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コパノリッチマン 3歳時には北海道で王冠賞を勝つなど活躍し、JRA再転入後は東京2100メートルで勝利。昨春からの高知では6勝を挙げているが、A級の特別戦未勝利では家賃が高い。
マイネルシトラス JRA時代の条件交流戦2着を含め高知では10戦すべて3着以内の好成績。ただ前走のA級-1組選抜が当地1400メートルでの初勝利で時計も物足りない。
ナムラボス 重賞初挑戦だった昨年のこのレースは8着で、夏の建依別賞は5着。1400メートル以外の重賞でもコンマ8秒以上の差で敗戦が続いており、苦戦が予想される。
バリチューロ 2歳秋から約3年間の大井では6勝止まりだったが、23年秋の転入後に7勝し、2走前の名古屋・ゴールド争覇で重賞初制覇。11月の黒潮マイルチャンピオンシップ3着以来だが、昨年の1、2着馬は同様のローテーションだった。
グラティアスグー ユメノホノオ世代の5歳馬で、昨年11月の黒潮マイルチャンピオンシップが重賞初制覇。今回は主戦の林謙佑騎手で上積みがありそうだが、距離はやや短い感もある。
プリフロオールイン デビュー2戦目から9連勝で昨年の高知3歳三冠を含む重賞5勝を挙げた活躍馬。初の古馬相手だが、抜けた馬が不在だけに勝機は十分だ。
カレンロマチェンコ 3歳春の昇竜ステークスを逃げ切った素質馬で、23年春に高知へ移籍すると13戦12勝の快進撃。2走前は園田の広域交流重賞で相手が強く11着だったが、前走は3カ月半ぶりでもハナ差2着ならさらに良化が見込める。
トゥルーバローズ JRAでは2歳時の1勝だけで、船橋ではすべて1200メートルを使われて6勝をマーク。A級-1組選抜を含む目下の4連勝はすべて逃げられたときで、相手強化で外枠に入った今回は一抹の不安がある。
メイショウウズマサ 昨春の転入後11戦9勝、2着2回で、特に11月からの3連勝は好内容。21年のプロキオンステークスGIII・3着の実績馬が復活したとみてよさそうだ。
そのほか、ヒカリオーソ、アイファーキングズ、フリーウィーリングが出走する。
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レースの狙い
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中心は昨年の高知三冠馬プリフロオールイン。スタートセンスが良く、年長の古馬に入っても押し切りが狙える。元JRAオープンのメイショウウズマサは高知の水が合ったようで格上挑戦の9歳馬でも軽視できない。トゥルーバローズはハナを取れなかったとき好位で折り合えるかがポイントだが吉原寛人騎手なら心配なさそう。カレンロマチェンコは久々を叩かれて馬体が絞れれば前進があっても。重賞でも安定しているバリチューロを3連勝式の相手として押さえたい。
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赤見千尋の予想にのる
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