重賞レース直前情報 |
2月16日(日)に高知競馬場にて、第12回だるま夕日賞(4歳以上・1600メートル・18時15分発走予定)が行われます。3月25日に実施される黒船賞JpnIIIへの出走をかけた最終切符争奪戦。すでに終了した選考競走2戦から巻き返しを目指す馬、ここを狙い撃ち狙ちしてきた馬などそれぞれの思惑が交差する戦いです。おそらく注目を集めるのは昨年6勝4勝で重賞2勝のユメノホノオ。今年は南関東で期間限定騎乗をしている吉原寛人騎手が、この馬のために高知へ駆けつけます。
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過去の傾向
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過去5年の結果から傾向をみていく。1番人気は2勝、2着2回、3着1回だが、近4年では5から6番人気のどちらかは馬券に絡んでいるのが特徴的。その年のほかの黒船賞選考競走(大高坂賞、黒潮スプリンターズカップ)で馬券絡みしていた馬が3着以内に1から3頭入っている。高知1600メートルは内枠に入ると砂が深いラチ沿いを長く走らされるためか、1番枠から馬券に絡んだのは21年の2着馬のみ。22年に3番人気、23年に2番人気と支持が高かった馬でも4着以下に敗れている。
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出走馬短評
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ティアップエックス 昨春の転入から徐々にクラスを上げ、2走前にB級以下の準重賞で2着に好走。さらなる相手強化に対応できるかだ。
グラティアスグー 長距離の高知県知事賞を除けば、近走負けても1秒前後と崩れが少ない成績。3走前の準重賞でユメノホノオとコンマ7秒差の3着があり見せ場以上が望める。
マイネルシトラス 大高坂賞では激しい先行争いを前に見て、長くいい脚を使って快勝。高知のマイルは4戦全勝と力を発揮できる舞台だ。
ユメノホノオ 昨年は4勝、2着2回と距離を問わず安定。よほどのアクシデントがなければ負けるシーンは考えにくい。
グッドヒューマー 昨年は大高坂賞を制し、同距離の福永洋一記念と重賞2勝。久々の実戦となるが、戦歴からは休養明けも苦にしない。
ウインヴェルデ 昨年からの高知では、相手が強くなると苦戦していたが、前走で初めてA級-1組選抜を勝利。井上瑛太騎手とも手が合うようだ。
プリフロオールイン 昨年の高知三冠馬だが、古馬初対戦となった大高坂賞は11着。ただ、展開面を考えれば古馬の壁とは言い切れない。
バリチューロ 昨夏、格上挑戦のトレノ賞で5着に入ると、建依別賞2着、名古屋のゴールド争覇1着、黒潮マイルチャンピオンシップ3着とすっかり安定。休み明けだった大高坂賞を使って馬体が絞れれば勝ち負けになる。
その他、エイシングラス、ネオブレイブ、フォーサイドナインが出走する。
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レースの狙い
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ユメノホノオは高知県知事賞ではスタートを決め好位で運んで楽勝。レースぶりに進境を見せておりここも主役は譲れない。マイネルシトラスは大高坂賞が強い競馬で重賞初挑戦での制覇。ユメノホノオと未対戦という意味でも楽しみな存在といえる。プリフロオールインは大高坂賞では1番人気で苦杯を舐めたがこれだけで見限れない。同距離の重賞で勝利実績あるグッドヒューマーや、安定感魅力のグラティアスグー、バリチューロを押さえに。
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