重賞レース直前情報 |
2月20日(木)に佐賀競馬場にて、第29回たんぽぽ賞(九州産3歳・1400メートル・16時45分発走予定)が行われます。JRA所属馬は1勝クラス以下、地方所属馬はオープンという条件で争われる“九州産馬のダービー”は、JRAから6頭、兵庫と高知から各1頭の遠征馬が参戦。しかしながら今年のメンバー構成は、やや小粒といえるかもしれません。そのなかで注目を集めそうなのはトライアルの勝ち馬と遠征馬。伏兵の台頭にも注意が必要です。
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過去の傾向
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過去5年の結果をみていく。単勝1番人気は2勝、3着2回と苦戦ぎみ。2番人気は2勝、2着2回で、連対馬はすべて単勝5番人気以内となっている。3着内馬の内訳は、JRAが9頭で、浦和と川崎が各1頭、佐賀が4頭。最近5年は地方所属馬が3着以内に1から2頭入っている。トライアル競走で2着以内に入った馬が1から2頭連対。JRAの連対馬はすべて、関西所属馬となっている。
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出走馬短評
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ナイスデスネ 兵庫からの遠征馬。北海道でJRA認定戦を含む3勝を挙げ、兵庫移籍後は3戦1勝。カーブでの反応に鈍い面があるだけに、佐賀コースはプラス材料になりそうだ。
チェストイケ JRAからの遠征馬。昨夏に2戦して、休み明けで臨んだトライアル戦は中団のまま6着。叩き2走目の効果は見込めそうだが、力量的に少々厳しいかもしれない。
エイヨーシンワ 2戦目に初勝利を挙げたが、その後はひと押し不足の成績。ただ、前走で差し脚を長く使って2着に入った内容は評価していいだろう。
ナンシヨウト 高知からの遠征馬。JRA時に九州産限定戦で3戦して2着1回で、高知移籍後は大敗続き。ダートへの適性がいまひとつなのかもしれない。
コウユーモジョカー JRAからの遠征馬。昨夏の九州産馬限定戦で勝利を挙げたが、ダートでの最近2戦は大敗続き。それでも先手が取れるようなら残り目が考えられそうだ。
ムゾラシカ JRAからの遠征馬。JRAのレースでは苦戦が続いたが、前走のトライアル戦で差し脚を長く使って勝利と一変。今回も仕掛け次第で善戦以上が期待できる。
エイシンサフラン 北海道の新馬戦を圧勝したが、その後は5戦とも大敗して佐賀に移籍。トライアル戦は落馬による競走中止で、続く飛燕賞は善戦まででも、穴で一考できる余地はある。
ニシノサンストーン JRA時に5戦とも大敗し、佐賀でも移籍初戦と2戦目で大敗したが、その後は3連勝と一変。その勢いなら再度の先行押し切りが期待できそうだ。
テイエムサガボーイ 24年6月の九州産限定戦を勝ったが、その後は3着が3回あるものの大敗も多いという成績。今回も流れ込みには要警戒だが、3連勝式の候補までだろう。
エイヨーアメジスト JRAからの遠征馬。昨夏の九州産限定新馬戦を圧勝し、その後は1勝クラスで3着1回。今回が初ダートという点は微妙でも、素質的には上位といえる。
そのほか、ジューシーオレンジ、イチザマジックが出走する。
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レースの狙い
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ニシノサンストーンは3連勝中の勢いが魅力で、ここでも先行押し切りが狙えそう。ナイスデスネはコース替わりが悪くなさそうで、力量的にも通用する可能性が十分にある。ムゾラシカは前走のまくり脚を再現できれば勝機あり。エイヨーアメジストは初ダートでどうかだが、素質は上位で押さえる必要があるだろう。流れ込みが狙えそうなエイシンサフランが連下の穴。
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