重賞レース直前情報 |
2月9日(日)にばんえい帯広競馬場にて、第50回黒ユリ賞(3歳牝馬・18時25分発走予定)が行われます。5月に今季の新馬戦がスタートし、ここまで牡馬相手にA級-1組を勝った牝馬は3頭いますが、そのうちの1頭クリスタルスペリオは今回登録せず。キョウエイカスミとサッコが出走してきました。定量での争いだけに実績は大事ですが、繊細な若い牝馬だけにちょっとした環境の変化が競走能力に影響する可能性も。体重の増減など当日の気配チェックは欠かさずしたいところです。
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過去の傾向
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過去5回の結果から見ていく。1番人気は、20年こそ3着だったがその後は4連勝。1着馬はすべて4勝以上を挙げており、2着馬も3勝はしていた。前走がA級-1組で3着以内だった馬が最低1勝は馬券に絡んでいる。なお当日の馬場水分が1.9%以下(20、21、24年)だと、1、2番人気とも3着以内なのに対し、2.0%以上(22、23年)では2、3着に5番人気以下が1から2頭入っているのは気になるデータ。週初めに記録的な大雪に見舞われた帯広だけに、その影響がどれくらい残るかも考慮したい。
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出走馬短評
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パワフルクィーン A級では展開が向いたときでも掲示板が精一杯だったが、軽馬場だった前走の3組では早めに動いて押し切る強い勝ち方。とはいえここでは強調できない。
マツサンブラック 9月の牝馬オープン・いちい賞でキョウエイカスミを破ったが、その後はA級上位との対戦続きで結果が出ず。しかし牝馬同士なら見直せる。
アバシリアグリ 第2障害で転倒4回(競走中止)と気性面に課題がありそうだが、ハマったときの末脚は脅威。馬場次第で軽視できない。
ホクセイヒラリ 新馬戦を楽勝したものの牝馬のわりにパワータイプで苦戦続きだったが、秋ごろから成績上昇。2走前に2勝目を挙げたばかりだが穴として狙う手はある。
キョウエイカスミ 2歳秋までに牝馬オープンを含む4勝を挙げたが、馬場の砂の入れ替えがあったあたりから成績下降。とはいえ牝馬同士なら軽視できない。
ダイヤクィーン 11月に2勝を挙げA級に定着したが、その後が見せ場に乏しいレース続き。決め手はあっても狙いにくい。
プロサングエ デビューからの10戦で、3着以内9回と安定感を見せ、11月の釧路産駒特別では相手が楽だったとはいえ2着。ここまで2勝だが軽視できない。
サッコ 成績に波があるが、同世代の牝馬として最多の5勝をマーク。うち2勝を年明けに挙げており、前走でA級-1組初勝利の勢いもある。
ウンカイマジック 新馬戦こそ大敗だったが、その後の16戦中12戦で掲示板内を確保。テンから動けないタイプだけに重量増で流れが落ち着くのは歓迎だろう。
その他、ホクセイマリンが出走する。
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レースの狙い
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早期に特別戦を勝った馬は収得賞金の関係で早くから強い牡馬と戦うことになるため、近走成績は度外視してキョウエイカスミを狙う。同じことがマツサンブラックにもいえ相手候補筆頭。直近のA級-1組を制したサッコも当然女王の資格がある。プロサングエ、ホクセイヒラリは2勝馬だが素質発揮なら見せ場以上も。
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