重賞レース直前情報 |
2月6日(木)に佐賀競馬場で、第52回佐賀記念JpnIII(4歳以上・2000メートル・19時30分発走予定)が行われます。JRAからはメイショウフンジン、グロリアムンディ、ノットゥルノ、デルマソトガケ、クラウンプライドが出走。地方他地区からはシンメデージー(高知)ら3頭が遠征し、地元佐賀勢はシルトプレら3頭が迎え撃ちます。11頭の熱き戦いにご期待ください。
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過去の傾向
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過去5年の3着内馬15頭はすべてJRA馬。1番人気の成績は1勝、2着1回、3着2回に対し、2番人気の成績は4勝と優秀だ。まず注目すべきなのは前走GI/JpnI組。2020年2着ロードゴラッソと24年1着ノットゥルノは前走東京大賞典GIで5着以内に善戦していた。さらに言うとノットゥルノは負担重量59キロながら4馬身差で完勝と、ここでは貫録を見せたかたちとなった。21年1着クリンチャーと23年1着バーデンヴァイラーは前走チャンピオンズカップGIでふた桁着順から巻き返した。21年3着ハナズレジェンドは前走川崎記念JpnI・8着、23年3着カフジオクタゴンは前走JBCクラシックJpnI・7着であり、強い相手と戦っていた馬を高く評価したい。前走GIII/JpnIII組の好走は意外となく、前走オープン特別組の好走がある。その場合は5着以内に入っていないと厳しい。
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JRA所属馬短評
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メイショウフンジンは24年の佐賀記念JpnIIIが3着。安定して好走できるタイプではないが、距離が2000メートルに戻るのはプラス材料だろう。
グロリアムンディは2走前のブラジルカップで久々の勝利を飾った。前走チャンピオンズカップGIも9着とこの馬なりに頑張っている。この調子を維持できればチャンス十分。
ノットゥルノは満を持して挑んだ2走前のJBCクラシックJpnI(佐賀)が5着と不本意な結果。前走名古屋大賞典JpnIIIはハンデ60キロが嫌われて少し人気を落とした(4番人気)感もあったが、逃げてミッキーファイトの2着と好走。底力を見せた。昨年の佐賀記念JpnIII同様、斤量59キロで出走できるのは好材料。連覇の期待がかかる。
デルマソトガケは昨年の日本テレビ盃JpnIIが5着、前走東京大賞典GIが6着と国内のレースもひと息だが、まだ5歳と若く、地力もある。JpnIIIのここではいいところを見せておきたい。
クラウンプライドは4走前のマーキュリーカップJpnIIIでギリギリながらも久々のダートグレード制覇。近2走はチャンピオンズカップGI・11着、東京大賞典GI・7着とGI/JpnIでは苦しい印象だが、スピードと先行力はこのメンバーの中で上位。巻き返しを期待したい。
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地方所属馬短評
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シルトプレ(佐賀)は24年のエルムステークスGIIIで4着と善戦。3走前のJBCクラシックJpnI(佐賀)でも4着と善戦し、ノットゥルノやウィリアムバローズに先着を果たした。佐賀競馬に転入後、2連勝と好調を維持。好勝負が期待できそうだ。
シンメデージー(高知)は24年の3歳ダート三冠で活躍。東京ダービーJpnI・4着、ジャパンダートクラシックJpnI・5着と地方馬の中で最先着を果たした。前走名古屋大賞典JpnIIIもミッキーファイト、ノットゥルノに次ぐ3着。他の地方勢には負けないのが強みで、いずれダートグレード制覇を果たしそうな予感がする。
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予想のポイント
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好メンバーが揃い楽しみな一戦となった。先行争いが激しくなるかもしれないが、それでも前目で競馬ができる馬の方が勝ちやすいとみる。JpnIIIでは地力上位のクラウンプライドと、連覇がかかるノットゥルノが中心。シルトプレやシンメデージーは差す競馬になるはずなので、展開が向くことを期待したい。
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