重賞レース直前情報 |
3月2日(日)に高知競馬場にて、第13回御厨人窟賞(4歳以上・1400メートル・18時15分発走予定)が行われます。黒船賞選考競走が終わり、出走権が獲れた馬は大一番へ向けての叩き台として。そうではない馬にとってはここが目標となるはず。23年までは黒船賞JpnIIIのあとに実施されていた一戦ですが、日程が入れ替わった昨年は、ヘルシャフトが選考競走の黒潮スプリンターズカップ、当レースと連勝し、黒船賞JpnIIIでも2着と気を吐きました。今年はそのヘルシャフトが選考競走を見送って参戦。史上初の連覇なるでしょうか。
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過去の傾向
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過去5回の結果から見ていく。単勝1番人気は2勝、2、3着各1回。2番人気の馬券絡みは、1番人気が4着に敗れた23年の1勝だけ。1から3番人気のうち2頭が連対したのも23年のみと伏兵の食い込みに警戒が必要だ。その年の黒船賞選考競走で連対していた馬が3着以内に1から2頭入っている。前走黒船賞JpnIII組がいなくなった昨年は、1着が黒潮スプリンターズカップ1着馬、3着がだるま夕日賞1着馬だった。21年を除く4回で、前走で連対していた高知の重賞未経験馬が1頭だけ馬券圏内を確保している。
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出走馬短評
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ナムラボス 黒潮スプリンターズカップはハイペースの逃げとなったが4着なら悪くない結果。差す競馬もできるが、1枠ならここも逃げの手に出そうだ。
サザンステート 昨年12月にJRA2勝クラスで1着があり、転入初戦の前走は2着。キレよりしぶとさが勝る印象で高知の馬場は苦にしないだろう。
イモータルスモーク 昨年9月の園田チャレンジカップで重賞初制覇を果たすと、その後も遠征で大崩れのない成績。スタート五分なら見せ場以上があっていい。
グラティアスグー 昨年11月の黒潮マイルチャンピオンシップが重賞初制覇で1600メートル以上で好成績。一線級相手の1400メートルではスピード不足の感がある。
コパノリッチマン 黒潮スプリンターズカップでは、昨夏のサマーチャンピオンJpnIII勝ち馬アラジンバローズを相手に金星をマーク。戦歴的に100メートルの距離延長は歓迎だ。
トゥルーバローズ 南関東から昨春の転入後10戦7勝、2着2回からの重賞2戦でも大高坂賞2着、黒潮スプリンターズカップ3着と好走。ここでも勝ち負けになる。
ヘルシャフト 昨年の黒船賞JpnIII・2着馬で高知では【14-3-1-2】と安定感抜群。このレース連覇が視野に入る。
マイネルシトラス 重賞初挑戦で大高坂賞を勝つと、続く前走のだるま夕日賞はクビ+クビ差の3着惜敗。1400メートルに戻れば、ひと押しききそうだ。
ニクソンテソーロ 昨年12月以降すでに6戦と、使い込めるようになったのはいいが、重賞のメンバーに入ると正直荷が重い。
メイショウウズマサ JRAオープンから転入後【10-2-0-1】とほぼ完璧な成績。唯一の馬券圏外だった大高坂賞は激しい先行争いを演じており、展開負けという見方ができる。
その他、シートン、ロイズピークが出走する。
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レースの狙い
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メイショウウズマサは大敗した大高坂賞と同じ大外枠に入ったのは気になるが、岡遼太郎騎手も同じ轍は踏まないはず。重賞初制覇に期待。昨年の勝ち馬ヘルシャフトがもちろん相手。A級入り後も底を見せていないトゥルーバローズ、JRA3勝クラスから転入2走目サザンステートも有力。久々の地元戦となるイモータルスモークと黒潮スプリンターズカップの勝ち馬コパノリッチマンを押さえたい。
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