重賞レース直前情報 |
3月25日(火)に高知競馬場で、第27回黒船賞JpnIII(4歳以上・1400メートル・16時45分発走予定)が行われます。JRAからはラプタス、ナムラフランク、シャマル、エンペラーワケア、アームズレインが出走。地方他地区からは兵庫からアラジンバローズ、エコロクラージュが遠征。地元高知勢はニクソンテソーロら5頭が迎え撃ちます。12頭の熱き戦いにご期待ください。
*********
過去の傾向
*********
過去5年の3着以内馬はJRA9頭に対し地方6頭。勝ち馬はGI/JpnI級の実力馬が多く、なおかつ地方馬も奮闘していてレースレベルも高い。JRA馬は距離1400メートルがピッタリの先行馬が最有力で、年齢が若いとベスト。リピーターの存在も目立つ一戦だ。地方馬では地元高知が22年ダノングッドが10歳ながら6番人気で3着、24年はヘルシャフトが6番人気で2着と好走。ともに前走は高知の重賞で1着だった。兵庫のイグナイターは4歳時の22年に3番人気で優勝すると、23年も3着と好走。両年とも前走で高知の重賞を圧勝していた。24年に7番人気で3着と好走したタイガーインディ(兵庫)も前走は地元兵庫のレースを勝っていた。
************
JRA所属馬短評
************
ラプタスは実績十分だが9歳馬。昨年はサマーチャンピオンJpnIIIで2着と好走したものの、この時は台風の影響で開催が延期され、上位人気馬が軒並み崩れた一戦だった。
ナムラフランクは4走前の越後ステークスでオープンクラス初勝利を飾った。2走前はカペラステークスGIIIでガビーズシスターと0秒4差の8着。着順の割には差がなく、いずれ重賞でも好勝負ができても不思議はない。
シャマルは前走かきつばた記念JpnIII・4着。実績上位の分、1着ロードフォンス、2着サンライズホークに比べて斤量を背負わされたのが少なからず影響しただろう。あと最近は道悪で好成績を挙げており、近2走は良馬場だった点も大きい。
エンペラーワケアは前走フェブラリーステークスGI・5着。1枠1番を引いたことである程度前に行かざるを得ず、結果的にはその点が影響した印象。別の枠番でもう少し脚を溜めることができれば、コスタノヴァに迫れた可能性が高い。ここは仕切り直しの一戦。地方のコースにもしっかりと対応できるかがポイントだが、簡単には負けられない。
アームズレインは24年根岸ステークスGIIIでエンペラーワケアの2着があり、重賞でも力は足りる。左回りに良績が多いが、23年りんくうステークスではサンライズアムールやクロジシジョーを下して勝っており、右回りがダメというわけではない。
*************
地方所属馬短評
*************
アラジンバローズ(兵庫)は24年サマーチャンピオンJpnIIIを制し、佐賀のJBCスプリントJpnIIIでは3着と激走。前走は高知の黒潮スプリンターズカップ2着惜敗ながら、馬場を経験できたのは大きい。
その黒潮スプリンターズカップを勝利したのがコパノリッチマン(高知)。地の利を生かして波乱を起こせるか。また、御厨人窟賞で1着同着だったのがニクソンテソーロ(高知)とメイショウウズマサ(高知)。データ的にはこちらを警戒。
*************
予想のポイント
*************
中心はエンペラーワケア。東京から高知にコースが替わる点はマイナスだが、地力を信頼。馬場が渋ればシャマルが有望。アームズレインも差がない競馬が期待できそう。
■重賞レース直前情報一覧 |