重賞レース直前情報 |
3月30日(日)に水沢競馬場にて、第31回白嶺賞(4歳以上・1400メートル・18時05分発走予定)が行われます。以前は12月に実施されていた重賞が24年から3月末に移動。23年までは同時期にオープン特別が2クラス行われていましたが、今年は白嶺賞の前にオープン特別がある編成で、差がハッキリとつく形になりました。ここに出走するのは10頭で、上位拮抗と考えるのが妥当という顔ぶれになっています。
------------------------------
過去の傾向
------------------------------
24年はゴールデンヒーラーが単勝1番人気に応えて快勝。2着は3番人気で3着は4番人気だった。その24年の3着内馬の前走は、桐花賞で5着→JRAの2勝クラスからの移籍初戦→前年11月下旬のA1で勝利だった。それ以前の2年は、1400メートルのオープン特別が2つ組まれていた。その2年分、計4レースをチェックすると、単勝1番人気馬は2勝、2着1回。2着に6番人気馬と9番人気が入ったが、それ以外の10頭は5番人気以内だった。データ集計の対象5レースのうち4レースで、その年の1月に岩手以外で出走歴がある馬が1頭以上連対している。
------------------------------
出走馬短評
------------------------------
ユイノダンディズム JRA未勝利から岩手に移って4勝し、JRAの直線1000メートルで3着3回。昨秋から岩手に戻って3勝を挙げ、岩手では10戦して3着内率100%となっている。
スターシューター 大井でオープン、準重賞での2勝を含む13勝を挙げたが、岩手では3戦1勝。コーナー4つの競馬は微妙かもしれないが、地力的には侮れない。
ドルズプライスレス 24年のこのレースが3着で、続く栗駒賞も3着だったが、その後は差のある敗戦の連続。5カ月半ぶりの今回は、様子見とするのが妥当だろう。
ラストバリオン JRAで1勝し、その後は南関東で7勝をマーク。今回は岩手移籍初戦だが、苦戦続きの近況と、初めてのコーナー4回では狙いにくい。
レディブラウン 2歳時に北海道と川崎で勝利して、浦和の桜花賞で3着に入ったが、3歳夏以降は大敗の連続。しかし岩手移籍後は17戦14連対と、本来の実力が戻った感がある。
マツリダワールド 2歳時は成績が安定しなかったが、3歳春以降は大崩れが少なく、現在は8戦連続で3着以内。今回も先手主張が見込めそうで、距離短縮もプラスだろう。
ウラヤ JRAのダート1400メートルで3勝し、昨夏の岩手移籍後は絆カップを含む6戦3勝。休み明けでも今回の距離なら、好位差しが届く可能性が十分にある。
ラピッドベル JRAでは未勝利でも2着3回で、兵庫で3勝してJRAに戻り、兵庫を経て今回から岩手。最近の成績と、格付け的に厳しいと考えるのが妥当だろう。
ボウトロイ 2歳時に北海道で2勝して、川崎で1勝を加えて、岩手で12勝。トウケイニセイ記念はハナ差2着と惜しかったが、今回は2年半ぶりのマイル未満が気にかかる。
そのほか、オスカーブレインが出走する。
------------------------------
レースの狙い
------------------------------
ユイノダンディズムは前走で逃げ切ったが、先行策も取れるタイプで引き続きチャンス。マツリダワールドは最近の成績が良好で、今回も逃げ粘る可能性が十分にある。ウラヤは相手なりに動けそうで、好位差しが届く可能性が十分。水沢で3着内率100%のレディブラウンにもチャンスがある。ボウトロイは距離短縮が微妙でも、立ち回りひとつで上位まで。
■重賞レース直前情報一覧 |