重賞レース直前情報 |
3月9日(日)にばんえい帯広競馬場にて、第56回イレネー記念(3歳・19時30分発走予定)が行われます。昨年まではその年度の開催最終週に、ばんえい記念との“ダブルBG1”として実施されていた2歳シーズンのチャンピオン決定戦ですが、今年は1週繰り上がっています。そのため全馬が前走から連闘で臨むことになり馬体重の変動には注意が必要。この世代はキョウエイエースとスーパーシンの二強でしたが、2月の牡馬限定重賞・翔雲賞をスターイチバンが制したことで、この一戦が俄然面白くなりました。
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過去の傾向
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過去5年の結果を見ていく。単勝1番人気は2勝、3着1回で、定量という条件のわりにひと息の結果となっている。重賞・翔雲賞が創設されてからの過去4年の連対馬は、翔雲賞出走馬と不出走馬の組み合わせ(2着が同着だった22年は、1着が翔雲賞出走馬で、2着馬のうち1頭が不出走)。なお近3年で馬券に絡んだ翔雲賞出走馬はすべて同レースで1から3着だった。直近の3歳A級-1組戦(今年は3月2日)で3着以下だった馬が1から2頭馬券に絡んでいるのも特徴的。鈴木恵介騎手が22から24年に1、2、1着、菊池一樹騎手が21年1着、22年2着、23年3着(24年は騎乗なし)と好成績を残している。
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出走馬短評
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アバシリタカラコマ 先行して3着に粘ったヤングチャンピオンシップは評価可能。ただ相手強化の翔雲賞では追走に苦労し9着だったことから、ここで善戦以上は見込めない。
ココロノニダイメ 9番人気だった翔雲賞では鋭く追い込んで2着に好走。成績にムラがあるが、ゴール前が混戦になれば、決め手を生かして再現も可能だ。
スーパーシン 十勝産駒特別、ヤングチャンピオンシップと連勝し、翔雲賞はトップハンデでも3着と崩れず。定量戦なら勝機は十分といえる。
キョウエイエース ナナカマド賞を含め世代最多タイの8勝を挙げている実力馬。定量戦で巻き返す可能性はあるが、翔雲賞での着差からスーパーシンを逆転できるかは微妙だ。
ウンカイダイマオー 鈴木恵介騎手が騎乗した北央産駒特別とヤングチャンピオンシップでは2着に健闘。今回は別の騎手だけに狙いにくい。
アルイテイコウ 勝利はA級-2組までだが、ナナカマド賞5着、翔雲賞4着など侮れない実績。ただ、鈴木恵介騎手が乗れないここは評価落ちが否めない。
ホクセイテンリュウ 翔雲賞は積極的なレースをしたが7着。いい脚が一瞬しか使えないのでは、高重量戦で強調できない。
スターイチバン 今季の第1回能力検査で一番時計をマークした素質が翔雲賞で開花したかたち。賞金ハンデが増えてからはひと息だが、定量戦なら見直せる。
その他、キョウエイカスミが出走する。
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レースの狙い
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スーパーシンは12戦8勝、3着以内11回とほぼパーフェクトな成績。負けて強しだった翔雲賞の内容からも主役にふさわしい。キョウエイエースはライバルに水をあけられた感があるがそれでも対抗より低い評価はできない。スターイチバンは翔雲賞を勝ったが定量戦は不利なため3番手。当レースで好成績を残す鈴木恵介騎手が騎乗するココロノニダイメを押さえておきたい。
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