重賞レース直前情報 |
3月16日(日)にばんえい帯広競馬場にて、第57回ばんえい記念(4歳以上・20時00分発走予定)が行われます。最大1トンという高重量で争われる“世界一長い1ハロン戦”。今年はシーズン最終日でも最終第12レースに実施され、文字通りシーズンを締めくくる一戦となります。古馬二強のうちアオノブラックが12月を最後に出走しておらず、23年の勝ち馬で、昨年2着のメムロボブサップが圧倒的な支持を集めそう。特殊な条件ゆえにリピーターが有利という点も考慮したほうがいいかもしれません。
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過去の傾向
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過去5年の結果をみていく。単勝1番人気は1から3着各1回だが、3着内馬はすべて5番人気以内。1番人気が馬券圏内を外した21、22年の勝ち馬は前年がばんえい記念初出走だった。3着内馬のうち同年の帯広記念に不出走だったのは、20年3着、21年1着のホクショウマサルのみ。同5着以内だった馬がのべ12頭となっている。ただし今年の帯広記念は5頭立てのため、3着以内まで範囲を狭めてもいいだろう。過去5年で連覇はないが、2年以上続けて馬券に絡んだ馬がのべ10頭いる。
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出走馬短評
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インビクタ 今季重賞では北斗賞、岩見沢記念で2着があるが未勝利。過去のばんえい記念では23年8着、24年6着と結果を残せておらず、手を出しにくい。
コウテイ 初挑戦だった23年は第2障害で競走を中止したが、24年は帯広記念で3着と善戦し、このレースは5着を確保。今年は帯広記念を勝って臨むだけに上位争いも十分期待できる。
メムロボブサップ 22年2着、23年1着、24年2着とこのレースを3年連続で連対中。今季は10戦9勝(うち重賞6勝)と圧倒的で、もし勝てば収得賞金1億円を超える。ただ主戦の阿部武臣騎手が負傷のため変更になったことで絶対視はできなくなった。
ミノルシャープ 20年にばんえいグランプリなど重賞3連勝をした実績馬だが、23年1月のオープンが最後の勝利。ばんえい記念4回目の今年が引退レースになる。
コマサンエース 今季は平場、特別戦の各1勝のみだが、7月以降に出走した重賞はすべて3着以内と安定。初挑戦となった24年のこのレースは3着と健闘しており、今回はそれ以上の結果も期待できる。
タカラキングダム 今季4歳シーズン三冠を達成し、4歳・5歳混合重賞・ポプラ賞ではトップハンデでも追い込んで2着。ばんえい記念初挑戦だが、差し脚は魅力だ。
そのほか、キンツルモリウチ、ダイリンファイターが出走する。
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レースの狙い
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今季無類の強さを誇ったメムロボブサップが中心。ここも実力が抜けており、定量戦なら負けられない。ただ騎手が直前で変更になった点には一抹の不安があり、帯広記念を制したコウテイ、同3着コマサンエースに逆転のチャンスも。タカラキングダムはばんえい記念初挑戦だが、重量に対応できれば上記3頭に割って入る存在になる。
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