重賞レース直前情報 |
3月12日(水)に船橋競馬場で第70回ダイオライト記念JpnII(4歳以上・2400メートル・20時05分発走予定)が行われます。JRAからはアウトレンジ、メイショウフンジン、グランブリッジ、セラフィックコールが出走。地方他地区からはスマートウィザード(笠松)ら3頭が遠征。地元南関東勢はディクテオン(大井)ら6頭が迎え撃ちます。13頭の熱き戦いにご期待ください。
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過去の傾向
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過去5年で3着以内馬15頭中、JRA馬は12頭。基本的にはJRA勢が強く、2021、23、24年は3着までを独占した。一方、20年はサウンドトゥルー(船橋)が10歳馬ながら3着と好走。しかし、同馬の場合は実績十分で前走金盃1着、3番人気に支持されていた。22年は1着に5番人気ノーヴァレンダ(川崎)、3着に3番人気ミューチャリー(船橋)と地方馬が2頭馬券に絡んだ。ノーヴァレンダは元JRA馬で前走報知オールスターカップ1着。ミューチャリーは前年の金沢・JBCクラシックJpnI覇者であり、実績はJRA勢と遜色なかった。むしろ1番人気メイショウカズサ(9着)と2番人気ヴェルテックス(6着)が実績的に抜けた存在ではなかったと言える。これが波乱となった大きな要因だ。
実績面で考えると、JRAのGIで3着以内か、中央場所のGIIやGIIIで連対していることが望ましい。23年1着グロリアムンディは22年アンタレスステークスGIII・2着、24年1着セラフィックコールは23年みやこステークスGIIIを優勝。ともに前走はチャンピオンズカップGIでふた桁着順だったが、ここはキッチリと巻き返した。川崎記念JpnIの施行時期が繰り下がる前は、前走同組もよく好走していたので、前走GI/JpnI組が最有力だ。
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JRA所属馬短評
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アウトレンジは2走前の浦和記念JpnIIを圧勝して重賞初制覇。前走名古屋大賞典JpnIIIはスタートダッシュが鈍く、道中の行きっぷりも良くなく、直線では伸び切れず7着と敗れた。JpnIIIながらメンバーが強かったとはいえ、力を存分に出し切れずに終わった印象だ。今回は巻き返したいところ。
メイショウフンジンは23年の本競走でグロリアムンディの3着。その後も重賞で何度か好走を果たし、前走佐賀記念JpnIIIで逃げ切り勝ちを果たし、待望の重賞初制覇を果たした。メンバーが揃ったJpnIIでは厳しい印象だが、主導権を握ることができれば。
グランブリッジは前走東京大賞典GIで錚々たるメンバーを相手に5着と善戦。変わらず安定した走りを続けている。距離2400メートルがプラスかどうかは微妙だが、上位争いはできそうだ。
セラフィックコールは昨年の本競走を4馬身差で快勝。しかし、その後は川崎記念JpnI・5着、帝王賞JpnI・8着、チャンピオンズカップGI・12着と大きなレースで敗戦が続いている。今回はJpnIIなので巻き返したいところだが、本調子に戻っているかが鍵。
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地方所属馬短評
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キリンジ(大井)は3走前の佐賀・JBCクラシックJpnIで3着と善戦。2走前の園田金盃も3着だったが、前走の大井・金盃では豪快にマクリ差しを決めて6馬身差で圧勝。長距離が合っているのかもしれない。
ディクテオン(大井)は直前までJRAに所属し、近3走の成績は帝王賞JpnI・3着、白山大賞典JpnIII・1着、浦和記念JpnII・4着。昨年の本競走は4着と敗れたが、展開が向けば十分勝ち負けが期待できる。
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予想のポイント
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注目はアウトレンジ。昨年の浦和記念JpnII同様、メイショウフンジンがレースを作る展開になりそうで、同馬を目標に動きたいところ。左回りの心配もない。同じ5歳のキリンジも期待の一頭。金盃圧勝の勢いを買いたい。
※船橋競馬のダートグレード競走は、市中銀行会員のみ投票できます。
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