4月10日(木)に名古屋競馬場にて、第31回東海クイーンカップ(3歳牝馬・1700メートル・19時55分発走予定)が行われます。今年は浦和と高知から各1頭が参戦。遠征馬が4頭いた昨年より少なくても、重賞を2勝している高知のトサノマイヒメが注目を集めることでしょう。対する地元東海勢で重賞タイトルを持っているのは2頭だけ。それでも地の利をいかせる点は有利で、3年連続の地元馬勝利の可能性は十分でしょう。
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過去の傾向
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過去5年の結果をみていく(21年までは旧・名古屋競馬場の1800メートル)。1番人気は2勝、3着1回。1着馬は3番人気以内だが、2着馬は4番人気以下。昨年は3→5→11番人気、22年は2→8→12番人気という順だった。他地区の馬で勝利したのは22年グラーツィア(船橋)だけだが、2着には3回入っている。東海所属の1着馬は近2走がともに重賞。他地区勢で連対した4頭は近2走とも重賞以外か、1走のみ重賞に出走していた。
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出走馬短評
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フミエ JRAでは3戦とも大敗したが、名古屋移籍後は3戦連続で連対。連勝中の勢いは魅力だが、時計的に少々厳しいかもしれない。
セットクルール 8月の新馬戦を快勝し、休養を経て3連勝を達成。前走は行き脚ひと息で展開的にも厳しかったが、スタート五分なら善戦以上が可能だろう。
ナーヴィスゼータ 浦和からの遠征馬。デビュー2戦目に初勝利を挙げ、その後はJRA認定戦と牝馬限定の3歳オープンで各2着。脚質的に名古屋コースが合う可能性がありそうだ。
トサノマイヒメ 高知からの遠征馬。新馬戦は4着でも、その後は8戦連続3着以内で、佐賀と高知で重賞を各1勝。今回は距離と輸送がカギだが、素質上位で押し切りが期待できる。
エバーシンス 9戦目で初勝利を挙げ、続く10戦目がラブミーチャン記念での勝利。その後は善戦止まりだが、1700メートルの重賞と準重賞で4戦して3着3回の実績は侮れない。
ネテモネテモネムイ 1500メートルで2勝したが、時計的には平凡で実績も劣勢。ただ、距離延長の中京ペガスターカップでは3着と、流れ込む脚は持っているのかもしれない。
ラガマフィンガール JRAでは年明けの1戦のみで名古屋に移り、2戦とも先行押し切りで快勝。しかし今回は一気の相手強化で、時計的にも少々厳しい感が否めない。
コパノエミリア 北海道でJRA認定戦を勝ち、重賞でも善戦。JRAでの3戦は苦戦したが、今回の条件なら移籍初戦でも善戦以上が狙えそうだ。
エレインアスティ 5月の新馬戦を勝ち、ネクストスター名古屋で逃げ切り勝ち。過去の2勝が不良馬場という点は気になるが、休み明け2戦目での粘り強化には警戒が必要だ。
ドリームトリップ 年末のデビューから3連勝を飾ったが、前走は好位から差を詰められずというかたち。それでも素質的には見どころ十分で、前走だけで見限れない感がある。
そのほか、ライフフルスマイル、サンヨウスフィーダが出走する。
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レースの狙い
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トサノマイヒメの素質が上位だが、距離延長が気になるところ。逆転候補として、差し脚を長く使えるセットクルールに注目したい。ナーヴィスゼータは最近2戦がいまひとつでも、早めに動けるようなら上位争いに加わりそう。コパノエミリアは移籍初戦でも、地方の2歳重賞で善戦した実績があるだけに押さえておきたい存在といえる。ドリームトリップは好位付けのかたちが取れれば上位まで。流れ込みタイプのエバーシンスを3連勝式の候補として挙げておく。
東海クイーンカップ(SP1)(牝馬)3歳牝馬オープンの出走表はこちら
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