4月13日(日)に高知競馬場にて、第41回二十四万石賞(4歳以上・1900メートル・18時15分発走予定)が行われます。地元限定の古馬重賞(準重賞を含む)としては3月2日の御厨人窟賞以来となる実施。昨年はユメノホノオが大晦日の高知県知事賞以来となる出走で勝利をつかんでいますが、基本的にはマイル以下で争われる黒船賞JpnIII路線を歩んできた馬たちが距離延長の舞台で争う構図といえます。
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過去の傾向
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過去5年の傾向から見ていく。単勝1番人気が5連勝中。昨年は1→2→3番人気で決着したが、それ以前の4年では5から9番人気が2着か3着に入っており、いわゆるヒモ荒れの傾向がある。3着以内馬15頭中9頭の前走が3月の重賞だったというのも特徴的。黒船賞JpnIIIが3月下旬に繰り下がった昨年は、同レース8着だった馬が2着に入った。なお田中守厩舎が【1-3-1-3】で毎年馬券に絡んでいる。
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出走馬短評
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ロッキーサンダー 昨夏にJRA3勝クラスから転入し、重賞初挑戦となった高知県知事賞で2着。骨っぽい相手だった年明け初戦の姫路・白鷺賞でも6着なら勝ち負けが期待できる。
グラティアスグー 昨秋は重賞戦線で活躍。今年に入ってから3着以内が1度もないが、だるま夕日賞では5着とはいえコンマ1秒差で見せ場は十分。距離が延びれば侮れない。
プリフロオールイン 昨年の高知3歳三冠馬で、前走のマイル戦で古馬戦での初勝利をマーク。乗替わりでも騎乗経験がある永森大智騎手なら心配ないだろう。
エスポワールガイ 3歳時の22年に大井で黒潮盃を制した実力馬。叩き良化型で、引き続き中1週で使われ、距離延長となるここは前進があって不思議ない。
ニクソンテソーロ 重賞初制覇が3月の御厨人窟賞で、続く黒船賞JpnIIIでも4着と近走は短距離で好走。ただ追い込み馬だけに、この距離でも展開次第で食い込む余地はある。
ティアップエックス 2月のだるま夕日賞で重賞初挑戦での制覇を成し遂げると、黒船賞JpnIIIは7着。長くいい脚を使えるタイプだが、今回の距離は課題になりそうだ。
エクセレントタイム JRAではすべて芝2000メートル以上を使われて3勝のステイヤー。今年からの高知では初ダートで2着に入ると、2走目のマイル戦で勝利。一気の相手強化でも距離延長はプラスになる。
グッドヒューマー 23年に同距離の珊瑚冠賞を制すなど距離適性はメンバー中で上位。ただ近走がイマイチで11歳を迎えて衰えは否めない。
ネオブレイブ 23年秋の転入後は大崩れの少ない成績だが、勝利は昨年4月のC1級が最後。ここは相手が強く善戦以上は見込めない。
その他、ナムラボス、ダノンジャスティス、カツベンケイが出走する。
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レースの狙い
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プリフロオールインは古馬重賞では善戦までだが、今回は相手に恵まれた感も。1900メートルも得意としており主役に推す。ロッキーサンダーは中距離で好走を続けており重賞初制覇のチャンスがある。エクセレントタイムとエスポワールガイは格下だが距離適性があり軽視できない。前崩れならニクソンテソーロの食い込みに警戒したい。
二十四万石賞4歳以上 の出走表はこちら
赤見千尋の予想にのる
齊藤修の予想にのる