4月2日(水)に園田競馬場にて、第57回菊水賞(3歳・1700メートル・16時05分発走予定)が行われます。兵庫チャンピオンシップJpnIIが1400メートルになり、ネクストスター西日本も創設されましたが、兵庫三冠ロードはここがスタート。5戦無敗のオケマルがいても、フルゲートのメンバーが集まりました。はたして無敗馬に土を付ける存在がいるのか、それとも2着争いが大混戦になるのか、そのあたりが注目点になる一戦です。
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過去の傾向
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過去5年の結果をみていく。1番人気馬は2勝、3着2回。昨年は5→7→1番人気の順だったが、それ以前の連対馬8頭は4番人気以内だった。兵庫ユースカップに出走していた馬が1頭だけ連対しているのが特徴的だが、今年は該当馬が不在。昨年度(25年)から3月初旬に移動した兵庫若駒賞の出走馬に注目できるかもしれない。2年連続でデビューから3戦以上して無敗だった馬が連対している。
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出走馬短評
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オケマル ここまで5戦5勝で、園田ジュニアカップと兵庫若駒賞は楽勝。その内容で兵庫所属馬同士の組み合わせなら、崩れるシーンは考えにくい。
リジェネレーション 北海道では4戦して一般戦での2着1回だけだったが、兵庫移籍後は2戦2勝。ただし時計的には平凡で、今回は今後につながればという一戦だろう。
ウイングスオール 7月のデビュー2戦目を圧勝し、その後は重賞で善戦して、前走の牝馬限定戦で2勝目。馬体重の減少傾向は気になるが、母が16年のこのレースの勝ち馬という点は注目できる。
イザグリーンライト 8月のデビュー3戦目に初勝利を挙げたが、その後は善戦止まり。前走の兵庫若駒賞は5着でも、勝ち馬から4秒1差では強調しにくい感がある。
ジーニアスレノン 8月の初出走戦を勝ち、兵庫ジュベナイルカップで3着、ネクストスター園田で4着。前走の兵庫若駒賞は差のある2着だったが、再度の善戦が考えられる。
セイノスケ JRAでは4戦して未勝利も、兵庫に移って4戦目の前走で初勝利。しかし一気の相手強化では、少々厳しいと言わざるをえない。
ベラジオドリーム 北海道のJRA認定新馬戦を勝ち、1200メートルの重賞で2着2回と好走し、兵庫移籍後に3連勝。前走の兵庫若駒賞は3着だったが、輸送がない園田なら巻き返しが狙える。
タンバブショウ 11月のデビューから8戦2勝で、すべて5着以内。今回も相手なりに動けそうで、吉村智洋騎手を起用した点も不気味に映る。
ドリタル 4戦目に初勝利を挙げ、続くJRA認定戦も勝利して、園田ジュニアカップで3着。年明け以降は善戦止まりでも、引き続き相手なりに動ける可能性がある。
そのほか、エロイムエッサイム、アップップ、チョッパスニーが出走する。
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レースの狙い
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前走の兵庫若駒賞で大差勝ちをおさめたオケマルが崩れる可能性は限りなく低そうだが、相手が難解。その筆頭には、血統的な要素を加味してウイングスオールを推してみたい。ベラジオドリームは兵庫若駒賞で失速したが、コース替わりなら粘り込みがありそう。流れ込みが狙えそうなジーニアスレノンにも警戒しておく。善戦傾向があるドリタル、吉村智洋騎手が乗るタンバブショウも2着争いの候補として考えられる。
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