4月8日(火)に名古屋競馬場にて、第65回東海桜花賞(4歳以上・2100メートル・19時55分発走予定)が行われます。昨年度から名古屋グランプリJpnIIの日程が大型連休中に変わり、このレースはその前哨戦という位置づけで距離も2100メートルに変更。その舞台には昨年の覇者であるアナザートゥルース(北海道)を含む4頭の遠征馬が参戦します。対する地元名古屋勢は、重賞8勝のフークピグマリオンが大将格。ハイレベルな戦いが見られそうです。
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過去の傾向
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過去5年の結果をみていく(20、21年は旧・名古屋の1400メートル。22、23年は1500メートル)。1番人気馬は2勝、3着2回。21、22年に7番人気馬が2着に入ったが、それ以外の3着内馬は4番人気以内となっている。他地区の馬が3着以内に2頭以上入っていて、23年は3着までを独占した。2走前までに重賞で2から3着に入った馬が1頭だけ連対しているのが特徴的。2100メートルに変更された昨年は1→3→4番人気(北海道→名古屋→船橋)の順で、3頭とも前3走が重賞だった。
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出走馬短評
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アンタンスルフレ 金沢の北國王冠を3連覇するなど、長距離での実績は十分だが、最近2戦の成績がいまひとつ。今回の相手関係も少々厳しい感が否めない。
メルト 1500メートルの重賞を3勝して、昨秋は2000メートルの東海菊花賞で2着。堅実に差を詰めるタイプだけに、前崩れの展開で台頭する可能性は秘めていそうだ。
プラセボ 船橋からの遠征馬。昨年8月に門別の王冠賞を勝ち、その後は船橋に移って2100、2200メートルで各1勝。ここでも立ち回りひとつで善戦以上が可能だろう。
エルナーニ 北海道では3歳秋以降に低迷したが、昨秋の名古屋移籍後は10戦して7連対と復調。今回の相手は強力だが、前崩れの展開になれば出番が回る余地が出てくる。
ヴェルテックス 大井からの遠征馬。JRA所属時の21年に名古屋グランプリJpnIIを勝ったが、その後は善戦止まり。それでも堅実な差し脚には警戒しておくべきだろう。
コヴィーニャ JRAと北海道では未勝利も、昨秋の笠松転入初戦で初勝利。名古屋移籍後は6戦4勝と上昇中だが、今回は一気に相手が強くなる。
ラジカルバローズ 昨春、3歳でデビューして徐々にクラスを上げ、秋の東海菊花賞を格上挑戦で勝利。しかしその後は善戦止まりと、ひと押しに欠ける感が否めない。
ヒロイックテイル 船橋からの遠征馬。JRAのダート中長距離で5勝して、昨年は高知所属で名古屋グランプリJpnII・2着。今回は南関東転入初戦でも侮れない存在だ。
マッドルーレット 南関東で10勝を挙げ、昨秋の名古屋移籍後は5戦3勝。前走は笠松のマーチカップで逃げ切ったが、差すかたちも取れるタイプだ。
アナザートゥルース 北海道からの遠征馬。JRA時に重賞2勝を含む7勝を挙げ、北海道移籍後は昨年の東海桜花賞を含め6勝と活躍。11歳でも善戦以上が可能だろう。
フークピグマリオン 昨年の東海3歳三冠を勝ち、秋以降は重賞を3勝。前走は大幅体重増でも完勝した内容ならば、ここでも大きく崩れるシーンは考えにくい。
そのほか、フレスコバルディが出走する。
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レースの狙い
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上位拮抗の感があるが、11歳でも実績上位のアナザートゥルースに期待。ヒロイックテイルは移籍初戦でも、昨年の名古屋グランプリJpnII・2着の実績と吉原寛人騎手の継続騎乗なら、再度の首位争いが可能だろう。フークピグマリオンは相手が上がるが、今回も好位差しが届く可能性が十分。ヴェルテックスはひと押しに欠けるが、相手なりに差を詰めてくるタイプで連下に押さえる。善戦傾向があるプラセボ、マッドルーレットを3連勝式の候補として挙げておく。
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赤見千尋の予想にのる
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