4月17日(木)に笠松競馬場にて、第7回飛山濃水杯(4歳以上・1400メートル・17時05分発走予定)が行われます。4週間後に実施されるオグリキャップ記念のトライアルという位置づけの一戦には、兵庫から4頭、佐賀から1頭が参戦。対する東海地区勢も最近の成績が良好な馬が多く、道中の流れひとつで着順が変わりそうな、上位拮抗の一戦といえます。軸を決めるよりはボックスで押さえるほうがいいかもしれません。
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過去の傾向
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4月に実施時期が移動した昨年の結果を振り返る。単勝6→4→5番人気の順で入ったが、3連単は500.4倍。馬連複は33.6倍で、人気が分散していた。1着と2着は名古屋所属で、3、4着が兵庫。1番人気のオヌシナニモノ(金沢)は5着だった(ほかに佐賀から2頭が参戦して7、8着)。勝ったセイルオンセイラーは逃げ切りで、2着のコンビーノは3番手から、3着馬も4番手と、逃げ先行タイプが上位を占めた。馬番は6→7→11。なお、5月または6月に実施されていた時期を含めた過去5回の結果をみると、1番人気は1勝だけで、2、3着なしとなっている。
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出走馬短評
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スティールアクター 3歳春に名古屋のスプリングカップと笠松のジュニアグローリーを勝利。古馬に入っても上々の成績を残しているが、今回は一気に相手が強くなる。
ミトノウォリアー 名古屋所属でも、笠松でゴールドジュニアと新緑賞を勝利。今年1月の名古屋記念では先行して3着に粘ったが、今回は展開的に厳しいかもしれない。
オオイチョウ 佐賀からの遠征馬。北海道のJRA認定新馬戦を勝ち、北海優駿で3着に健闘。佐賀では4戦2勝で今回の距離も合いそうだが、試金石と考えるのが妥当だろう。
スマイルサルファー 兵庫からの遠征馬。前走は8着だったが、笠松で23年のくろゆり賞を制した実績には注意が必要。休み明けでも立ち回り次第で善戦以上が可能だろう。
プリムロゼ 兵庫からの遠征馬。通算20戦で3着以内が17回と堅実で、前走は名古屋の若草賞土古記念で2着に健闘。今回は牡馬が相手でも、相手なりに動ける可能性がある。
メイショウタイセツ JRAでは4戦とも大敗したが、3歳9月の名古屋初戦から8連勝。前走のマーチカップの2着で連勝は止まったが、引き続き注目が必要だ。
ヒメツルイチモンジ 兵庫からの遠征馬。全体的に大崩れが少ない成績で、前走は笠松のブルーリボンマイルで重賞初勝利。再度の笠松コースで連勝を狙いたいところだろう。
フクノユリディズ 兵庫からの遠征馬。北海道で2歳時に2勝して、3歳夏の兵庫移籍後は15戦12勝、2着2回と好成績。重賞経験では劣るが、7連勝中の勢いには魅力がある。
エイトワン JRA時に南関東の条件交流戦で2勝を挙げ、名古屋では移籍初戦から9戦連続連対。今回は初めての笠松コースで相手も上がるが、一発の可能性は秘めていそうだ。
チュウワノキセキ JRA時に芝で3勝したが、笠松では4戦して白銀争覇とマーチカップでともに5着。その成績では、今回の組み合わせでは厳しい感が否めない。
そのほか、アルティメットサガが出走する。
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レースの狙い
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上位拮抗の感がある組み合わせ。一応の中心には、前走の若草賞土古記念で先行して2着に粘ったプリムロゼに期待。上昇の勢いがあるメイショウタイセツ、フクノユリディズにも魅力がある。スマイルサルファーは前走の兵庫ウインターカップで苦戦したが、今回の条件なら巻き返しが可能。2戦連続で笠松に遠征するヒメツルイチモンジも押さえたい。エイトワンは超大型馬だけに笠松コースでどうかだが、好位差しが決まる可能性には警戒が必要だ。
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