4月20日(日)に佐賀競馬場にて、第9回佐賀ヴィーナスカップ(4歳以上牝馬・1750メートル・18時05分発走予定)が行われます。この日はグランダム・ジャパンの対象レースが東西で2つ組まれていますが、こちらは古馬春シーズンの一戦。東日本の大井と川崎からも各1頭が参戦してきました。そこに名古屋から重賞実績があるセブンカラーズに、昨年の覇者である高知のアンティキティラも参戦。地元勢にとっては相手関係的にかなり厳しいかもしれません。
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過去の傾向
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過去5年の結果をみていく(22年までは5月下旬に実施。昨年まで1400メートル)。単勝1番人気は1勝、2着1回。2番人気も2着2回、3着1回と苦戦ぎみ。ただし、21年は6→5→7番人気だったが、それ以外の4年の連対馬はすべて4番人気以内となっている。佐賀所属で3着以内に入ったのは、21年2着アンバラージュと22年3着ミスカゴシマだけ。昨年は高知→兵庫→兵庫だったが、それ以前は南関東の馬が1から2頭連対していた。近3年の連対馬はすべて前走が重賞となっている。
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出走馬短評
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ミニョン 高知からの遠征馬。前走は出遅れが響いて大敗したが、昨年と同じローテーションで佐賀に遠征。その昨年は1番人気で5着だったが、今年は好位差しを狙いたいところだ。
エレノーラ 川崎からの遠征馬。昨年3月にデビューして、留守杯日高賞を含む5連勝を達成。秋以降は4戦連続で苦戦中だが、本来の実力を発揮できればチャンスがある。
セブンカラーズ 名古屋からの遠征馬。デビューから東海ダービーを含む9連勝と活躍し、昨年は金沢、今年は名古屋で重賞を勝利。その実力なら今回も首位争いが必至だ。
ショウナンマリン JRAの芝短距離で2着と3着が各1回で、佐賀移籍後はスピードで圧倒するかたちで4連勝。格付的には劣勢でも、逃げ粘る可能性は秘めている。
シルヴァーゴースト JRAの芝とダートの1200メートルで各1勝したが、2勝クラスでは苦戦。スピード的には上位でも、今回は移籍初戦で初のコーナー6回という点が気にかかる。
ミルニュイ 大井からの遠征馬。JRA未勝利から大井で2勝を挙げ、JRAに戻ってダート中距離で1勝を追加。昨年以降に南関東の1600メートルで6勝を挙げた実績は侮れない。
アンティキティラ 昨年のこのレースの勝ち馬だが、秋からひと押し不足の結果が続く点は気がかり。しかし昨年と同じく、兵庫女王盃JpnIIIで8番人気7着から臨む点は不気味に映る。
アイタカ JRA所属時に九州産限定戦で2勝、2着2回と好走し、佐賀に移籍して昨年の九州産グランプリで2着。その後の2戦も連対したが、今回は休み明けが気にかかる。
そのほか、ハナノウタ、コモリリーガル、ビップアクア、メダルラッシュが出走する。
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レースの狙い
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セブンカラーズは東海ダービー以来2回目となるコーナー6回の競馬だが、脚質的に佐賀コースが合うとみて重賞連勝に期待。アンティキティラは2戦連続でセブンカラーズに対して差のある敗戦を喫したが、この組み合わせなら善戦以上が可能とみる。ミルニュイは安定感に欠けるが、好位で流れに乗れれば善戦以上が可能。ショウナンマリンは相手が一気に強化されるが、4連勝中の勢いを評価して連下に押さえる。ミニョンは好位差しのかたちが取れれば上位まで。
佐賀ヴィーナスカップ(ネロ賞)牝馬オープンの出走表はこちら
赤見千尋の予想にのる
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