5月25日(日)に高知競馬場にて、第16回福永洋一記念(4歳以上・1600メートル・18時15分発走予定)が行われます。高知競馬で『夜さ恋(よさこい)ナイター』がスタートした翌年の2010年にスタートし、数々のドラマを生んできた重賞は、16回目の今年から地方全国交流となります。フルゲート11頭の高知1600メートル戦で他地区の出走枠は最大4頭と狭き門ですが、同時期に4歳以上の牡馬が出走可能なマイルの地方交流重賞はほかになく、ハイレベルな戦いとなりそうです。
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過去の傾向
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過去5年の傾向から見ていく。単勝1番人気は2勝、2着1回。1、2番人気がともに馬券絡みしたのは昨年のみだが、1着は9番人気のグッドヒューマー(永森大智騎手)。23年は6→2→8番人気で決着するなど波乱含みの傾向がある。永森騎手が3年連続で3着以内の好相性。各3、8、9番人気と穴馬でも結果を出している。勝ち馬5頭には、二十四万石賞(高知1900メートル)での勝利や高知県知事賞(高知2400メートル)での3着、JRAダート2100メートルで勝利があり、他地区勢にも中長距離実績が求められそうだ。
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出走馬短評
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ロードレイライン 昨春のJRA2勝クラスから転入後が【10-6-3-1】で前走はA-1選抜を楽勝。逃げ馬だけに最内枠は歓迎だが、重賞初挑戦で一気に相手が強くなる。
ニクソンテソーロ 3走前の御厨人窟賞を1着同着で重賞初制覇すると、黒船賞JpnIIIで地元最先着、距離が延びた二十四万石賞で3着と充実。引き続き金沢の加藤翔馬騎手が騎乗するのも歓迎だ。
ロッキーサンダー 2走前の二十四万石賞は10着だが、出遅れてリズムを欠いたもの。同レースを除けば高知【3-4-0-1】ですべて掲示板内と安定。2月の白鷺賞の内容から兵庫勢相手でもヒケを取らない。
エスポワールガイ 年始に移籍し1勝のみだが、南関東時代と異なり使い込めるようになってきたのはプラス。ただここで勝ち負けまでは厳しそうだ。
ドンカポノ 兵庫からの遠征馬。JRA3勝クラスから昨春の転入後、1400メートルでは重賞2戦を含めすべて連対。ここでも力は通用しそうだが、距離とタフな馬場への対応がカギになる。
エコロクラージュ 兵庫からの遠征馬。近走は短距離メインだが、3歳だった22年秋には園田1700メートルの重賞を勝っている。小牧太騎手に乗替わってからスタートが上達しており相性の良さも感じる。
サンテックス 船橋からの遠征馬。4走前までJRAオープンで活躍し、近2走の船橋の重賞が3、4着と実績は断然。あとは小回りコースでどう立ち回るかだろう。
ティアップエックス 2月の同距離重賞・だるま夕日賞を差し切って重賞初挑戦での制覇。しかしその後が見せ場に乏しい走りでは強く推せない。
グラティアスグー 昨秋以降が未勝利だが、着順ほど負けていない感も。11月の黒潮マイルチャンピオンシップが6番人気で1着、前走の二十四万石賞が8番人気で2着など意外性があり、押さえておく手はありそうだ。
オマツリオトコ 兵庫からの遠征馬。JRA時代にダートグレードで1勝、2着2回があるが、スタートが安定しないことが大成を妨げた感も。高知のゲートは初だけに、人気になるようなら軽視する手も考えられる。
その他、グッドヒューマーが出走する。
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レースの狙い
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上位混戦だが、遠征勢で唯一高知の馬場経験(25年黒船賞JpnIII)がある兵庫のエコロクラージュに注目する。ロッキーサンダーは勝ちみに遅いが距離や展開不問で相手筆頭に推す。元JRAオープン馬で船橋のサンテックスは吉原寛人騎手を起用したところに意気込みを感じる。オマツリオトコは実績上位だが、高知は初だけに押さえまで。すんなり逃げられた場合のロードレイラインが穴。
福永洋一記念[地方交流]4歳以上 の出走表はこちら
赤見千尋の予想にのる
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